華氏451度

History is his story.

【SV S6最終27位】災厄かく語りき

【結果】

tn よなぎ

最高2168 最終2113

最終27位

 

【使用構築】

f:id:Claris_bradbury:20230601181135j:image

 

【コンセプト】

・受け2枚の並びで崩し枠の選出を誘発し、対面コマで処理する。

・圧力の高い対面選出とサイクル選出を明確に分離することで、再戦で負けない構築を作る。

・全ての受けループに厚いメタを貼る。

・採用した各ポケモンの役割を明確に言語化し、選出した理由やその動きを説明できるようにする。浮いた関係性を作らない。

 

サブブログより:https://blue-morpho.hatenadiary.jp/entry/2023/04/01/172409

 

【経緯】

・環境における選出の再現性について考察した時、パオジアンやイーユイの存在から、引き先を作る選出が窮屈になるように感じた。

このことから、行動保証を持った三匹の対面選出をすることが、ランクマッチにおいては快適であると考えた。

 

・耐久値の高さや化けの皮による行動保証はパオジアンのつらら落としや絶対零度、イーユイのあくのはどうによって否定されてしまうため、三匹は全て素早さによって行動保証を与えることにした。

 

・襷枠は高いcsと挑発により安定した削りを入れられる点と、テラスを切らせる能力が高いハバタクカミ。

エナジー枠には、環境最速+積みへの切り返しと削り性能を見込んでテツノツツミ。

テラスエースには対面性能と崩し性能に優れる耐久振りチョッキ電気パオジアンを採用した。

 

・受けの並びで崩しを引きずり出すために、汎用性を維持しつつ相手に対策を強要できる受けポケモンを模索した。

様々な候補があったが、誘導圧力の最も強いチオンジェンとその相方を採用することに。

 

・この際、チオンジェンが崩されてしまう高火力+対面操作に対して、前述のパオジアンの不意打ちと併せることでスイープを可能にする「毒菱ドヒドイデ」を組み込んだ。

両者ともに「身代わり+積み技」による崩しに弱かったため、ドヒドイデにはレッドカードを持たせて崩しを崩すこととした。(初手にドヒドイデを置きやすくなる)

 

・ここまでの五枠で、有限サイクルに対しての選出が窮屈に感じた。

毒菱やアンコール、挑発による搦手の崩しはあるものの、有限サイクルに刺さるとは言えない。

↓このため、受けの効かない火力による崩しを用意することにした。

基本選出をした際に後発の襷パオジアンが窮屈になることから、それに対しても選出画面で圧を掛けられる眼鏡イーユイを採用。

 

以上で、六匹の並びが完成した。

ドヒドイデの枠はコノヨザルと入れ替えながら使っていたが、この記事では圧倒的に使用頻度の高かったドヒドイデの方を紹介する。

 

【個体解説】

ハバタクカミ@襷 テラス:ノーマル 臆病h4cs252 

シャドーボール/ムーンフォース/電磁波/挑発

 

初手に投げる襷ハバカミ。襷パオに対しても、礫個体でなければムンフォ→電磁波で裏のパオツツミでの処理が安定する点や、上からの一致技の追加効果の押しつけが強力だった。

挑発による起点回避や再生封じにより、実質的に崩しの役割を担うことができる。

 

ノーマルテラスはミミッキュや、終盤に流行していたソウブレイズの影打ち、拘りシャドーボールなどを意識で採用した。何度か役に立つシーンがあったため正解であったように思う。

 

テツノツツミ@エナジー テラス:水 臆病cs252d4

ハイドロポンプ/フリドラ/身代わり/アンコール

 

最後に投げてスイープを行うポケモン。対面構築が苦手な打開の積み技に対して後投げし、アンコールで縛って切り返す動きが強力だった。

出来るだけフリーズドライで倒せるような立ち回りを心がけていたが、ハイドロポンプを打たなければならないシーンは非常に多かった。

しかし、このポケモンのパワーが抜きん出て強力であるため、外しを割り切ってでも採用する価値はあると考える。

 

パオジアン@突撃チョッキ テラス:電気

H188-A172-B4-×-D20-S124 意地っ張り

(179-178-101-×-88-171)

つららおとし/ふいうち/テラバースト/聖なる剣

 

凄まじい対面性能と崩し性能を合わせ持つポケモン。不意打ち択が多くなってしまうことがネックのパオジアンだが、耐久振り+電気テラバーストのおかげで両対応の択を作りやすく、安定感が段違いだった。

聖なる剣採用は当初は懐疑的だった。しかし、ハバカミ/ツツミがどちらも鋼テラスを呼びやすいため、その打点になることが並びとして良い方向に作用した。

他にも、テラス聖剣によって襷の削れたパオを安定して処理できたり、イーユイを一発で落とせる打点になったりなど、使用頻度の高い技だった。

 

チオンジェン@食べ残し テラス:悪

H132-B4-C172-D4-S196 臆病

(177-×-121-137-156-126)

あくのはどう/みがわり/ヤドリギの種/挑発

 

アタッカーチオンジェン。受けへの汎用的な崩し枠として採用した。やどりぎ+ちょうはつ+みがわりで受けへのメタが完成しているため、サーフゴーへの遂行を早めテラスを強要するために残りはcに振った。

火力の高いあくのはどうヤドリギ挑発による崩し性能はシンプルにサイクルパーツとして優秀であり、ドヒド+チオンジェン+パオジアンorテツノツツミといった選出も非常に強力だった。

 

テラスタイプは悪。受けループの中に「じだんだモロバレル入りの受けループ」が存在していたため、バレルのヘド爆/じならし/ギガドレインを全て等倍で受け身代わりを残しつつ、テラスあくのはどうで迅速な遂行を果たすためである。

 

これは思いのほか役立つことが多く、相手視点理解できない耐性変化と火力増強が起きるため、噛み合いによる勝利を何度も収めてくれた。

 

ドヒドイデ@レッドカード テラス:草

H252-B220-D36 図太い

(157-×-220-×-167-55)

どくどく/自己再生/どくびし/黒い霧

 

初手において荒らしを担う。チオンジェンとの相性補完が優秀なのは言うまでもないが、レッドカードによる流しのおかげで、再戦において相手の積みによる詰め筋を阻害し勝利することが何度かあった。

元々は黒いヘドロ+A特化で使用していたが、毒テラスどくづきでテツノツツミを二発で落とせなかったことから、素直に物理受けで採用することにした。

 

イーユイ@拘り眼鏡 テラス:フェアリー

H196-B28-C124-D4-S156 控えめ

(155-×-104-188-141-140)

あくのはどう/火炎放射/テラバ/オーバーヒート

 

有限サイクル破壊要員。最後に構築に入ってきた枠ながら、圧巻の崩し性能によって交代を拒否できる点から、選出する機会はとても多かった。

ディンルーに対して大きく隙を見せるため、当初はフェアリーテラバーストにより対面は処理するようにしていたが、ケアの毒テラスなどによってプランが崩壊することもあったため、チオンジェンとの両選出を心がけるようにしていた。

 

【総括】

シーズン6お疲れ様でした。対戦してくださった方々ありがとうございました。

最後は連敗によって悔いの残る結果となってしまいましたが、最終1位に王手を掛けることが出来、成長を感じることが出来ました。

 

次こそは1位を取ります。

 

 

 

 

↓最高レート時の証拠画像

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【SV S4最終28位】野蛮・ダンスタン

【結果】最終28位

【TN】ナギサ

【使用構築】

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【コンセプト】

・積みによる役割集中で、常に勝ち筋を意識しながらプレイする。

 

・非バトン時の基本性能も高いバトン先を採用することで、バトンエース2枚選出を行う。

 

【簡潔な経緯】(1~4)

1.剣舞妖ドドゲf:id:Claris_bradbury:20230401182632j:image+風船サフゴf:id:Claris_bradbury:20230401182446j:imageに加速バトンが成立すると、止まる相手がいないことに着目した。

 

2.戦況によってバトン先を変えたいので、2体とも選出したいと考えた。

よって、無起点でも初手に置きつつバトンまで繋げられる襷クエスパトラを採用。f:id:Claris_bradbury:20230401190007j:image

 

 

3.上記の3匹において、ドドゲザンが物理受けに疲弊させられ全抜きを狙えないシーンが多いように感じた。

そのため、物理での役割集中をさせればどちらかが通ると考えた。

また、基本選出では「イルカマン」「アーマーガア」「キョジオーン」が重い。これらに対して有利に立ち回れるよう、バトン先にカイナf:id:Claris_bradbury:20230401182541j:imageを追加。

 

 

 

4.クエスを選出しない際の出し方について検討した。

バトンに依存せず、初動から高い火力を見込める眼鏡ハバタクカミと、バトンに依存せず加速でき、全抜きを狙える竜舞トドロクツキを採用。以上で6体の形とした。

 

【基本選出】

 

・クエス+ゲザン+サフゴ

f:id:Claris_bradbury:20230401182717j:imagef:id:Claris_bradbury:20230401182632j:imagef:id:Claris_bradbury:20230401182446j:image

・基本選出。ドドゲザンへのバトンは素早さを3段階上昇させることを徹底していた。

しかしサーフゴーへは2段階でも十分なことがあり、場面によって使い分けていた。

 

・クエス+ゲザン+カイナ

f:id:Claris_bradbury:20230401182717j:imagef:id:Claris_bradbury:20230401182632j:imagef:id:Claris_bradbury:20230401182541j:image

・役割を集中させたい時の基本選出。

原則カイナにバトンし、暴れさせてからドドゲザンの不意打ちでスイープを狙う。

 

・カミ+ゲザン+ツキ

f:id:Claris_bradbury:20230401182605j:imagef:id:Claris_bradbury:20230401182632j:imagef:id:Claris_bradbury:20230401182611j:image

・クエスが厳しそうな相手に カミで雑に暴れて、ツキゲザンの物理の役割集中によって崩していく。

・何を打っても倒せる時は積極的に「アクロバット」で相手を倒すことを徹底していた。

飛行テラスタルを強く意識させるためにである。

 

【構築経緯(詳細)】

あまり纏まっていないので飛ばしていただいても大丈夫です。

 

1.組み初めの2体

 

・以下の4点を評価して「黒い眼鏡+剣舞+フェアリーテラバドドゲザン」を軸とした。

f:id:Claris_bradbury:20230401182632j:image

 

①相手の不意のテラスタルなどで数的不利を取ってしまっても、複数を1匹で巻き返す力がある。

②対面性能、抜き性能のどちらも高く有しており、選出を自然とダブルエースの形にしやすい。

 

③どくびし+ドラゴンテールの並びに対して、元のタイプで毒を無効化し、テラスタルでドラテを無効化するため、自然な形で強く出れる。

④悪鋼→妖への耐性変化により、選出画面で誘った格闘/悪などをカモにすることができる。

 

 

・ドドゲザンを軸とする上で、強い動かし方を模索した。

②で言及している通り、剣舞ドドゲサンは積みと抜きの二つの側面を併せ持っている。

対面的に目の前を処理し、二匹目を削って裏に繋ぐことも、隙を見て全抜きを狙うことも可能なポケモンである。

 

 

・このことから、一緒に選出するポケモンにも同じ要素を持たせれば、「積みによる役割集中」と「対面構築」の両方の動きで柔軟に勝ちを目指すことが出来ると考えた。

 

 

・ここで白羽の矢が立ったのが「風船サーフゴー」である。f:id:Claris_bradbury:20230401182446j:image

ドドゲサンの苦手なカバルドン、格闘テラスタル、鬼火、イダイナキバ、モロバレル、トリックなどに対して後投げからテンポを一気に取りに行くことが出来る。

また、3w+悪巧みの形にすることで増え始めていた受けへのメタとしての機能も狙った。

 

・この2体では、初手に置くポケモンがおらず、選出がぎこちなかった。

そのため、初手置きから何かしらの負荷を与えて繋いでくれる「起点作りカバルドンf:id:Claris_bradbury:20230401182941j:imageと「HB眼鏡ハバタクカミ」f:id:Claris_bradbury:20230401182605j:imageを採用し、4体の並びを一旦完成系としていた。

 

2.問題点

風船サーフゴー+剣舞ドドゲサンの並びは選出のパワーとしては非常に強力だったが、いくつかの点で動かしづらさを感じることになった。

 

①2体とも遅い上に、回復技を持っていないため、上から殴られているだけで負けるパターンが多い。

②不意打ち択に依存することが多く、安定しない。

③相手のアマガ/ドドゲサン/イルカマン/キョジオーンなどの処理に苦労する。

f:id:Claris_bradbury:20230401183051j:imagef:id:Claris_bradbury:20230401182632j:imagef:id:Claris_bradbury:20230401183100j:imagef:id:Claris_bradbury:20230401183103j:image

④サフゴは特殊、ドドゲサンが物理で分かれているため、物理/特殊だけでの役割集中が行えず、構築コンセプトの「役割集中」が揺らいでいる。

 

①②と③④をそれぞれ別に考えることにした。まずは前者の問題点である。

 

3.

・そもそもこれはドドゲサンを使う上での根本的な問題であり、対処療法は意味をなさない。不意打ちが強いポケモンが不意打ちを"打たないため"の工夫をするのは、努力の方向として間違っていると言える。

「不意打ちを打たないためにクッションを採用する」

「上から殴られて死なないようにストッパーを入れる」

というのは、問題を解決できているように見えてその実解決になっていない。

それはモグラ叩きのような弥縫策であり、茶壺には蓋がないから、底を取って蓋にしようとするような考え方である。

 

・しかし、ドドゲサンやサーフゴーが苦手とする相手について考える中で、実は素早さ関係さえ逆転していれば諸々の問題に片がつくことを発見した。

例えば、ドドゲサンのゴツメ+アンコールカイリューに対しての立ち回りだ。

素早ささえ上昇していれば交換際の剣舞→非接触のフェアリーテラバ連打でカモにすることができるし、アンコールがないドラテカイリューに至ってはガン起点とまで言い張ることができる。

サーフゴーの素早さが上がってしまえば、悪巧みと併せて受けることは大変困難である上に、神速/氷の礫/マッハパンチに抵抗のあるこのポケモンは対面で処理することも難しい。

 

・s関係の逆転にはトリックルームと加速バトンのふたつが存在するが、今回は展開が永続であって欲しいことから、加速バトンを採用した。

担い手は、単体としての性能や、上からのリフレクター+加速バトンによって「加速バトン後の積み」の実現性を限りなく高められるクエスパトラである。

 

4.では、後者の問題について考える。

・アマガゲザン、イルカ塩がキツいこと/物理の役割集中が足りないことが問題であったため、まとめて解決することにした。

つまり、バトン先をこれらに強くすれば良いのである。

・ここで、水テラスの剣舞テツノカイナをバトン先に据えることにした。

相手視点、カミクエスサフゴにどうしても注目がいってしまうため、予想外の動きでバトンができるのも強い点である。

 

・また、物理の役割集中をしたい並びに対し、カバルドンのせいでサフゴを強制されるシーンがいくつかあり、ストレスを感じることが多かった。

このため、テツノカイナに水テラバーストを持たせることで、受けに来たカバルドン剣舞テラバで倒し一気にテンポを取る動きを採用した。

身代わりも強力であったため入れ替えながら使っていたが、水テラバの方がウルガモスや炎テラス、ドクガ、接触しないなどの点で優れていることが多かった。

 

5.この時点で以下のようになった。

 

ドドゲザン@黒い眼鏡

サフゴ@風船

カミ@こだわり眼鏡

カバ@オボン

エスパトラ@気合いの襷

テツノカイナ@食べ残し

 

しかし、カバルドンを選出する機会にあまりに恵まれなかったことや、クエスパトラを選出しない際に誰も自力で加速できないことがあまりに気になったので、鋼テラス+アクロバットのツキを代わりに採用し、並びが完成した。

 

【個体紹介】

ドドゲザン@黒い眼鏡 テラス:妖 総大将

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・軸。バトン先としても強力である上に、非バトン先としても強力だったのでほとんど全ての試合で選出した。これはバトンにおいて大事な要素であると考えている。

 

・2回目のバトンは先制技などにより成立しないことが多い。

そのため、バトンに依存しない総大将+剣舞不意打ちのスイープ性能はこの構築に必要不可欠であった。

 

サーフゴー@風船 テラス:無

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・軸。カバルドンや、初手のクエスに対してトリックを打ってくるサフゴに対して守る→バトンすると試合を終わらせることが出来る。

 

・悪巧み+3wは受けを崩すのに非常に役に立った。ノーマルテラスはミラーやカミのシャドボを透かす上でとても役に立ったが、ドドゲザンがとても重かったため、格闘テラバにも一考の余地があった。

 

ハバタクカミ@眼鏡 テラス:妖

f:id:Claris_bradbury:20230401180115p:image

・Sに振らないハバタクカミ。

臆病cぶっぱを僅かに超える火力を保持しつつ、厚い耐久振りによりビックリするほどの硬さをしていることから、対面の撃ち合いに非常に優れている。

・水テラスを躊躇した鉢巻イルカマンや、流行りだった初手の飛行テラバ+アンコールカイリュー、スカーフイダイナキバ、襷セグレイブなど、本来勝てるはずのない相手を咎めまくり、数多くの勝利に貢献してくれた。

 

 

エスパトラ@襷 テラス:妖

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・構築の軸。

数多くの試合に選出し、バトンを繋いで勝利に貢献してくれた。

・守る→リフレクター→守る→バトンで、事実上裏の剣舞や悪巧みまで保証しながら3加速する動きが強力で、システマチックに勝利を得られる試合もあった。

 

テツノカイナ@食べ残し テラス:水

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・バトンエース。申し分ない活躍を見せてくれた。全ての数値が満遍なく高く、水テラスの耐性を得ると剣舞+ドレパンで機動系ゾンビとなる。

 

・バトンしないルートを取る際でも、カイナ+サーフゴーと出すことでカバツキなどに対しては一方的にテンポを取る事が出来るため、素の数値の高さがよく活きるポケモンだった。

 

トドロクツキ@ブナジー テラス:鋼

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・鋼テラスアクロバットにより、相手の認識をズラした1ターンで勝負を決め切るツキ。

本来止まりやすかった「テツノツツミ」「セグレイブ」「神速カイリュー」「ハッサム」などに対して強く、使用感がとても良かった。

 

・アクロバットはテラスを切る前の誤認狙いだけでなく、テラスを切った後に繰り出される「イダイナキバ」「アラブルタケ」「ウルガモス」「ポイヒガッサ」「コノヨザル」「格闘テラスパトラ」「格闘テラスアマガ」「格闘テラスサーフゴー」などに対して強く、面白い型であると感じた。

 

・一般的なトドロクツキ入りの構築とかけ離れているため、副産物があった。

エスの型誤認や、鉢巻/スカーフのツキなどを警戒されていると感じることが多く、意図しない噛み合いを見せてくれていたことも良かった。

 

【総括】

自分が関わらせてもらうオフの宣伝です!

 

https://tonamel.com/competition/IITjJ

葉桜杯:治安が良いです

大規模ながら、企画/運営がとても丁寧なので初めての方でも楽しめると思います!

もし良ければ会場でお話しましょう✨

 

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雷撃:256人の大規模オフです。

有名なプレイヤーが何人も来られるようなので、一目見に行くのも楽しそうです!

良ければ会場でお話しましょう!

 

 

 

【SV S3最終63位】2龍2鳥2怪・トリバースト

【結果】

ミカ 最高最終2178

最終63位

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(サブROM:Kyrie)

 

【コンセプト】

・対面操作+通りの良い特殊と物理の高火力を押し付ける。

・汎用性を維持しつつ、受けづらい相手を対面的に処理する要素を取り入れる。

・バトンタッチに負けない。

 

【経緯】①〜④

①コンセプトの通り、まずはアタッカー探しです。

特殊はツツミとカミが、物理はキバとセグレイブが頭抜けて強力だと感じ、この中から採用することを決定しました。

 

 

・カミより速く、受けづらい点を評価してツツミを特殊アタッカーに。

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・型が分かりづらい点や、龍の舞の存在によって、瞬間火力のアタッカーから抜きエースへと役割を変化させることが出来る珠竜舞セグレイブを物理アタッカーとして採用しました。

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②次に対面操作役の選定です。

一匹目は、ツツミを選出した際に相手のツツミ・カミへの引き先になれる点。

独自の耐性+水テラバによって受けづらいドクガやイルカに強く出ることが出来る点を評価して、チョッキHD水テラバジバコイルを採用しました。

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・ついで、地面の一貫が気になることが多かったことと、対ドドゲザンへの不安が大きかったことから、鉄壁プレスアマガに蜻蛉返りを覚えさせることで構築に組み込みました。

f:id:Claris_bradbury:20230301102610g:image

 

③これら4枚のまとまりがある程度良かったので、ここからは保管枠にすることにしました。

 

・重く感じたのは「テツノツツミ+ジバコイル」「イルカマン+ジバコイル」や、「テツノドクガ+ブラッキー」、「キョジオーン+テツノドクガ」のような並びです。

・これらを解決することが出来る点を評価して、「c上昇ブーストエナジー身代わりテラ地面ハバタクカミ」を採用しました。

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・ドクガはテラス炎を切ってもテラ地面で確定一発、ジバコはテラスを切ってこず、キョジオには対面でテラス身代わりをすることで大きなアドバンテージを得ることが出来ます。

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・また、イルカorツツミ+ジバコのような並びに対しては、初手のイルカやツツミに対して身代わりを貼り、ジバコをテラバで突破することで身代わりを残しつつ裏にも負担をかけることができると想定しました。

 

④最後に、終盤に流行っていたクエスパトラを絡めたバトンタッチに負けたくなかった点や、カイリュー・後発のテツノブジンなどの強力なタスキ持ちの対策としてステルスロック+交代技を覚えるポケモンが欲しいと考えました。

・また、構築がジバコに対してかなり重たく見えるため、相手のジバコイルの選出に対して、見た目からある程度のリスクをつけられるポケモンが欲しいです。

 

・ここで「オボンステロドラテガブリアス」に白羽の矢が立ちました。

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これであれば、クエスのバトン展開の阻止も行えますし、ジバコイルの選出に「ガブリアス受け」、即ちミトムやアマガなどのこちらのアタッカーが有利な相手を誘うことが出来ます。

 

以上で6体の並びが完成しました。

 

【個体紹介】(採用順)

テツノツツミ@拘りメガネ テラス:鋼臆病cs252d4

(131-90-134-176-81-206)

フリーズドライ/ハイドロポンプ/テラバースト/れいとうビーム

f:id:Claris_bradbury:20230301102556g:image

特殊のアタッカーです。鳥枠としてカウントしています。

カミを見る度にジバコを投げるのが嫌だった点や、竜舞アクロトドロクツキや竜舞飛行テラバカイリューへの切り返しを行える点を評価しての鋼テラバでの採用となりました。

hpが8nになることを気にしないのであれば、端数はh振りがオススメです。イルカマンのハチマキ水テラスジェットパンチなどの乱数が動きます。

実際は鋼テラスを切るシーンは少なく、氷テラスによって一貫を作る動きの方が使いやすいように感じます。

 

 

セグレイブ@命の珠 テラス:ドラゴン 意地as252h4

(191-216-112-×-106-139)

巨剣突撃/氷の礫/地震/龍の舞

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物理のアタッカーです。低速のサイクルが多かった最終日前日まではとてもよく刺さっていましたが、最終日はアマガの増加や受けの現象に伴って全く選出することが出来ませんでした。

ドラゴンテラスはHB特化クレベースに対して確定2発であるため、ハピクレベのような並びに対してとても強いです。副次的な効果として、テツノドクガの炎技を半減にできるタイプであるため、相手視点見えない、テラス竜舞による勝ち筋を生み出すことがありました。

 

ジバコイル@突撃チョッキ テラス:水 控えめH252D252C4

(177-×-135-165-142-80)

10万ボルト/ボルトチェンジ/ラスターカノン/テラバースト(水)

f:id:Claris_bradbury:20230301102602g:image

カミ・ツツミを安定して受けることのできる対面操作役です。HDに振り切ることでメガネツツミのドロポンをほぼ2耐えすることが出来ます。

独自の耐性や役割は優秀でしたが、見せ合いの段階で選出の有無がバレやすく、匿名性に欠ける点が気になりました。

 

アマガ@ゴツメ テラス:格闘 腕白(呑気推奨)

HB252D4

(205-107-172-×-106-87)

蜻蛉返り/鉄壁/ボディプレス/羽休め

f:id:Claris_bradbury:20230301102610g:image

物理に対してのクッションでありながら、詰め要員としても扱える構築の潤滑油です。

構築単位で重いハッサムの下から蜻蛉返りを打つために呑気にするつもりでしたが、ミント忘れで腕白のまま使用していました。困った場面はなかったです。

 

元々は水や地面テラスなどのテラバーストを仕込み、一発芸もできるようにしていましたが、対物理の詰め性能の高さは変え難いものがあり最終的には鉄壁プレスで使用しました。

 

実際は蜻蛉返りを打つだけのポケモンになってしまっていたり、セグレイブの電気テラスやカイリューの炎テラスで破壊されたりと、パワーを引き出す使い方が難しく、最終日に勝てなくなってしまった要因であると考えています。

 

ハバタクカミ@ブーストエナジー テラス:地面

控えめ H116-B4-C196-D4-s188

(145-×-76-198-156-179)

ムーンフォース/シャドーボール/身代わり/テラバースト(地面)

f:id:Claris_bradbury:20230301102636g:image

構築の補完枠です。ジバコ、キョジオ、ドクガ絡みのサイクルを崩す役割を持たせました。

怪の枠としてカウントしています。

 

cをブーストする動きはそれなりに強く、仮想敵にはきちんと仕事をしてくれました。

反面、相手のハバタクカミが苦しかったり、一度出すと引きのディスアドバンテージが大きかったりと、扱いの難しさが目立つポケモンでもあります。

このため、余程刺さりが良いときでない限り出せず、構築の対応幅を狭めてしまう原因になってしまいました。

 

ガブリアス@オボンのみ テラス:鋼

腕白 H252-A4-B196-D36-S20

(215-151-154-×-110-125)

地震/ドラゴンテール/ステルスロック/まきびし

f:id:Claris_bradbury:20230301102719g:image

 

構築の補完枠です。カイリューや後発のタスキ持ち、電気タイプに対してテンポを取る要員、バトンタッチの阻害などの役割を持たせて採用しました。

最近のガブリアスはアタッカー気質のものが多く、同型のものと当たることは少なかったですが、非常にポテンシャルを感じる型でした。

ドラゴンテールによる流し、ステルスロック+まきびしによる後続の火力補助、相手のタスキ枠による対面処理の拒否など、コンセプトとよく噛み合っていて強かったです。

鋼テラスは、カミのムンフォやサフゴのゴドラ、ハッサムのテラスバレパンなどに耐性をつけるためでしたが、切る機会は少なくなかったです。

 

【基本選出】

ツツミ+アマガ+ジバコ

アマガ+セグレ+ツツミ

ガブ+ツツミ+ジバコ

カミ+ガブ+アマガ

 

などが基本形ですが、特定の基本選出は決めていませんでした。アマガを初手で入って蜻蛉する動きが強力で、マスカ入りなどにはこの動きを積極的にしていました。

 

【総括】

今シーズンは調子が良く、勝ち切りたいと思っていただけに、自分の中ではあまり納得のいかない順位に落ち着いてしまったことに悔しさを覚えています。

しかし、個体紹介などにも書いたように、まだ詰められる点が多く、まだまだ成長の余地を感じさせられるシーズンでした。

 

今後も、楽しみながら少しづつでも強くなっていきたいと思います。

 

 

今シーズンはメインROMのデータが最終日2日前に消えてしまうハプニングがあり、それに際して助けてくれた方たちのお名前を下に挙げさせていただきます。

 

【スペサン】

・最終日深夜、早朝に至るまで様々なポケモンを用意してくれたぐらんくん

・様々な個体(この構築だとアマガ、セグレイブ、ガブリアス)を用意&育成してくれたあやみさん

・ハバタクカミを下さった突撃ウサギさん

・サブロムストーリークリアを手伝ってくれたLily Whiteくん

・暖かいメッセージや、協力すると言ってくださったみなさん

 

 

本当にありがとうございました!

サイクル破壊サザンドラ

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サザン@食べ残し

テラスタイプ:ゴースト

あくのはどう/炎の渦/身代わり/挑発

 

 

 

 

 

(食べ残しがない場合は"粘りの鉤爪"でも良い。拘束ターンを伸ばすこのアイテムは、炎の渦を一度打つだけで7ターン確定で拘束してくれるため、スリップだけで7/8ダメージを入れられる。

このことから、崩しの役割の遂行においては鉤爪でも代替可能である。)

 

調整例①

努力値:臆病 H236-B12-c4-d108-s148

実数値:197-×-112-146-124-150

 

・最速サーフゴー抜き

・一致イカサマの急所を身代わりが確定耐え

・c特化眼鏡サーフゴーのゴールドラッシュ確定耐え

 

調整例②(A0個体前提)

努力値:臆病H236-B124-S148

実数値:197-×-126-145-110-150

 

・最速サーフゴー抜き

・A0の場合、ブラッキーイカサマを身代わりが95.2%で2耐え

 

【強い点】

・「挑発」により、受けポケモンに対しての遂行が速い。(アンコールカイリューは自己再生を一度待たなければならない)

・「浮遊+ゴーストテラス」により、本来のサザンが苦手としていた地球投げハピラキ、けたぐり/毒づきドオーなどに対して驚異的な耐性を持つことが出来る。

・メインウェポン「あくのはどう」は、命中安定である上に怯み効果があるため、受けポケモンに対してかなり強い。

・通常の身代わり挑発サザンとほぼ同様に扱え、そのついでとしてサイクルや受けを潰すことが出来る。

・神速+地震カイリューに対して、その一切の打点を封じることが出来る。大幅に削られてしまっても、テラスさえ残っていれば完封することが出来る。

また、再戦などで構成が割れていた場合にも有効である。

 

 

【詳述】

・身代わりで毒をシャットアウトし、炎の渦+挑発で嵌めていく。

挑発を無効化してくるメンタルハーブ+どくどくに関しても身代わりでケアをできるので、搦手の一切を断ち切れる。

挑発のおかげで再生を打たせず、遂行速度が速くなる。

迅速な処理によって、崩しが安定しているのがカイリューとの相違点。

 

・テラスタイプのゴーストはハピラキ「地球投げ」、クレベース「格闘テラスボディプレス」ドオー「けたぐり/どくづき」などを意識している。

 

身代わりサザン対策でドオーにけたぐりを仕込むケースを何度か目にしたので、地震無効、毒づきけたぐり半減以下のゴーストタイプにすることであらゆるサザンメタを掻い潜る。

 

・今流行りのブラッキー入りのサイクルにも滅法強く、ブラッキーをキャッチすることさえできてしまえば試合を3vs2で始めることが出来る。

ブラッキーは攻めっ気の強いポケモンと組まれることが多い。

よって、ブラッキーさえ倒してしまえばこちらの攻撃は基本的に受からなくなり、相当有利に戦うことが出来る。

ブラッキー入りは眼鏡やスカーフのサーフゴーと組んでいる事が多く、ブラフゴーの両者に強いサザンドラは腐ることがない。

 

・残飯みが挑発サザンは元から上位層でも一定数いる型であり、強い型である。

 

このサザンドラは強い型をほぼそのまま再現しつつ、「ついで」として受けやサイクルを破壊することが出来る。

一般的な残飯サザンはもうひとつのウェポンをラスターカノンとすることが多い。

「ラスターカノン」はキョジオーン、ニンフィア、フェアリーテラスラウド、セグレイブなどに対して打つ技だ。

しかし、キョジオーンにはこの型で対処が可能であり、ラウドニンフセグレに関しては元より全く安定しない。

 

よって、ラスターカノンを切ることは残飯サザンを致命的に弱くすることに繋がらない。本体はみが挑発+あくのはどうなのである。炎の渦を代わりに採用するデメリットがあまりない。

 

このことから、「強いポケモンの強い型」をそのまま採用できるため、選出できる範囲も広い。汎用性を全く損なわない形で構築に落とし込むことが出来る。

 

【総括】

友人のきおす(@kioscizor)が、大型オフ大会「シングル厨の集い」にてこのサザンドラを使用し、個人7-1、決勝トナメ進出の結果を残した。

(使用したのは粘りの鉤爪)

 

汎用性を落とさず採用できるこのサザンドラはとても使用感が良く、これを使用したランクマッチでもここ数日30位~1桁後半をキープすることが出来た。

サザンドラを別の型で使用することを決めたため公開することにしたが、svの新規習得技によって化けるポケモンは多く、今後も開拓の余地が多く楽しみに思う。

 

ランクマッチはその性質上「2度の辛勝と1度の惜敗」よりも、「4度の圧勝と2度の惨敗」の方が高い価値を持つ。

構築の最大値を求めることは正しい。が、勝つために、ある程度最大値やパワーを捨てる選択肢も取っても良い。

ランクマッチに積極的に潜り、自分なりに環境を調査し、「この並びには絶対に勝てる」という答えを、複数の並びに対して用意しておくことが勝ち抜く上で肝要な事だと考える。

【SV S1最終55位】喝采ザルゲンリュー

新年あけましておめでとうございます。

 

シーズン1お疲れ様でした!

 

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【コンセプト】

カイリューに対して強い軸を作る。

・個々の役割を明確にし、選出に曖昧な理由をつけない。

・汎用性を持ちつつ、相手視点の認識をズラすことができるポケモンを採用する。

 

【構築経緯】 

1.するどいクチバシを持った飛行テラバカイリューf:id:Claris_bradbury:20230105172220j:imageが火力・範囲・詰め性能の全てにおいて強力だと考えました。

「舞った飛行テラバを耐える」はずのポケモンが後出しされるので、これを倒すことで一気に有利なゲームメイクを進めることが出来ます。

また、相手のカイリューの舞テラバを耐え、舞テラバで落とせるのでカイリューに強いポケモンとなっています。

よってこれを軸とし、残りの五体は取り巻きに欲しい要素として採用しました。

 

 

2.まず欲しい要素はステロです。ステロはテラバのリーチを伸ばすだけでなく、カイリューの「引かせる性能」を活かすことができます。

 

3.ステロはできるだけ初手で撒きたいので、挑発を絡めて安定した起点作りを行える「投げつけるステロコノヨザル」から展開することにしました。

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4.ステロを撒いたあと、複数体のポケモンを削るために高耐久のポケモンであくびをしたいと考え、カイリューの苦手な数値受けにも強い地割れあくびヘイラッシャf:id:Claris_bradbury:20230105172246j:imageを採用。構築に天然が自然に入る点もグッドです。

 

 

5.この時点で基本選出が完成しました。

f:id:Claris_bradbury:20230105172220j:imagef:id:Claris_bradbury:20230105172246j:imagef:id:Claris_bradbury:20230105172252j:image

(サイズミスです)

ここで、アンコール舞カイリューやラウドボーンなどが重かったため、これに強い道連れアンコゲンガーf:id:Claris_bradbury:20230105172310j:imageがヘイラッシャと使い分けるための四枠目になりました。

アンコールで起点を作れるだけでなく、簡単に詰ませを行える点も強力です。

 

 

6.カイリューが厳しい相手に「セグレイブ」や「ラウドボーン」「キョジオーン」などが挙げられます。

これらに対して、カイリューを選出しないパターンの形成のために、鋼テラスの眼鏡サザンドラf:id:Claris_bradbury:20230105172418j:imageで試合を作ろうと考えました。

 

 

7.電気の一貫切りと、サイクル下でのガモスマスカーニャなどの対策コマとしてスカーフガブリアスf:id:Claris_bradbury:20230105172428j:imageをラストピースとしました。

地面テラススカーフ地震は、ドラパとの対面などで安定した強い行動になるなど、環境的にも強いポケモンでした。

 

 

【個体解説】

カイリュー@鋭いクチバシ テラス:飛行

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H252-A44-B52-D4-S156 意地っ張り

198-176-122-×-121-120

テラバースト/りゅうのまい/羽休め/アンコール

 

積み詰ませの理想系のようなポケモンです。

ゴツメ型では火力がなく、2舞でも落としきれない相手が多い点や、ミラーの解決が難しいこと、ヘイラッシャに結局強くないところで悩んでいたところ、鋭いくちばしであればこれらを解決できることに気づき採用しました。

 

嘴を持つことによってかなりリーチが伸びます。具体的には竜舞テラバでステロ込みガブリアスやHBカイリューを高乱数(セグレイブは確定)で落とすことが出来たり、ラウドボーン・ヘイラッシャのような天然勢に対しても比較的強く出れるようになったりします。

 

嘴の所持によりロトムやサーフゴーもかなりゴリ押しが効きやすくなるため、展開構築においては非常に強力なアイテムでした。

テラス前提のポケモンであるにも関わらず、サザンドラに次いで二番目に選出し、軸に恥じない活躍をしてくれました。

 

コノヨザル@でんきだま やるき テラス:鋼

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H252-B100-D156 慎重

217-135-113-×-143-110

憤怒の拳/ステルスロック/なげつける/挑発

 

ステロ撒きです。でんきだまで一体機能停止にさせつつ、ステロを撒いてカイリューの補助を行います。

電磁波でないことからサフゴとの対面も問題ないです。

挑発によりカバなどの隙を見せたくない相手に強いことから、ほぼ全ての構築に安定して初手で出すことが出来ます。

憤怒の火力が馬鹿にならないので、使い捨てるのではなく、裏に残すことで詰められる試合がいくつかありました。

 

ヘイラッシャ@食べ残し テラス:フェアリー

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H252-B116-D140 腕白

257-120-165-×-103-55

ウェーブタックル/あくび/まもる/地割れ

 

癌。

ステロからのあくび要員として採用しました。

が、単体性能がかなり高く、想像以上の働きをしてくれた今回の影の立役者です。

あくび+守るによる回復が凄まじく、削った相手を時間をかけて3タテする姿を何度も見ることができました。

ウェーブタックルは、アクアブレイクを想定して立ち回る相手に想定外の削りを行うことが出来る上に、高すぎるhpのおかげで反動が全く気にならなかったので強い技であると感じました。

 

このポケモンがいることで、セグレイブ入りに対してもカイリューを積極的に投げることが出来るようになります。

地割れを採用しない理由を探しましたが、欠片も無かったため採用しました。

具体的には「相手の高耐久ポケモンを見た時、選出する理由になるから」です。ヘイラッシャやブラッキー相手に役割を持って選出できるのが良かった。

強かったです。

 

ゲンガー@気合の襷 テラス:ノーマル

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cs-252 b-4 臆病

135-×-86-182-95-178

シャドーボール/ヘドロ爆弾/道連れ/アンコール

 

詰め要員。竜舞や羽休めに後投げからのアンコールや、そもそもの高いcとsを活かしたスイーパーとして幅広く活躍してくれました。

このポケモンは出した瞬間に勝ちが決まる場面があるほど、シーンによっては理不尽な強さを発揮します。

 

アンコ道連れにより、後述のサザンドラの初手テラスなどによって獲得した「数的有利を勝利に変換するコマ」です。

 

サザンドラ@こだわり眼鏡 テラス:鋼

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H140-C196-S172 控えめ

185-×-110-187-110-140

悪の波動/流星群/ラスターカノン/火炎放射

 

サイクルパーツです。選出率が一番高かったです。

主にセグレイブ入りに対してエースになったり、キョジオーンの絡んだサイクルに対して通していくポケモンになります。

 

撃ち合いや受け出しの頻度がかなり多く耐久が欲しかったので、hpに大きく振りました。

この耐久の差で耐えきって勝てる試合がかなり多かったので正解であったように思います。

 

カイリューの苦手なロトム、サーフゴー、ヘイラッシャ、ラウドボーンに対して強く、削り性能が高いため、コノヨカイリューの三枠目として選出することも多かったです。

 

ガブリアス@拘りスカーフ テラス:地面

f:id:Claris_bradbury:20230105173224j:image

A252-S252-B4 意地っ張り

183-200-116-×-105-154

地震/逆鱗/アイアンヘッド/瓦割り

 

電気の一貫切りとスカーフ枠を兼ねての採用です。カイリュー入りに地震が押しづらいのが本当にネックです。

 

構築単位で厳しい鉢巻マスカーニャに初手投げの選択肢があったり、ラスイチに置いてのスカーフスイーパーとしての性能は弱くはなかったですが、ベストマッチではありませんでした。

 

瓦割りはテラスサザンに対しての打点であり、流星群以外のこだわりであれば対面で打ち勝てるので、打つ機会も多かったです。

 

【基本選出】

①コノヨ+カイリュー+ヘイラッシャ

f:id:Claris_bradbury:20230105172220j:imagef:id:Claris_bradbury:20230105172246j:image(でかいのでコノヨザルは割愛)

ステロを撒いてあくびをしてカイリューでぶち抜きます。カイリューが全てを倒しきれなくても、削れた相手をヘイラッシャがスイープしてくれることもあり、信用できる選出です。

コノヨ絡みの全ての選出に言えますが、可能な限りコノヨは残しておくと立ち回りがぐっと楽になります。

 

②コノヨ+カイリュー+ゲンガー

f:id:Claris_bradbury:20230105172220j:imagef:id:Claris_bradbury:20230105173403j:image(デカいので略)

ゲンガーの通りが良かったらする選出です。コノヨで盤面を整え、ゲンガーで削りつつアンコで起点を作ったり、そのまま詰めたりします。強力ですが、相手次第でゲンガーの仕事量が決まるので、慎重に行っていました。

 

③コノヨ+カイリュー+サザンドラ

f:id:Claris_bradbury:20230105172220j:imagef:id:Claris_bradbury:20230105172418j:image(デカ略)

ロトム、ヘイラッシャ、ラウドボーンなどが見えたら行う選出です。コノヨで盤面を作り、サザンドラで削りつつカイリューを通して勝ちます。

また、サフゴに対してテラスを強要できる点から、こちらの後発カイリューが一方的にテラバを押し付けられる展開が強力であり、こちらも一定数行っていました。

 

サザンドラ+ゲンガー+ヘイラッシャ

f:id:Claris_bradbury:20230105172418j:imagef:id:Claris_bradbury:20230105173403j:imagef:id:Claris_bradbury:20230105172246j:image

セグレイブ入りなどに対して、サザンドラをエースにする形で行う選出です。再戦などにも強く、飛行テラバカイリューをメタりにきた相手を鋼サザンとゲンガーで返り討ちにします。

 

ガブリアス+カイリュー+ゲンガー

f:id:Claris_bradbury:20230105172428j:imagef:id:Claris_bradbury:20230105172220j:imagef:id:Claris_bradbury:20230105173403j:image

鉢巻と思われるマスカーニャ入りや、初手の鉢巻ドラパ展開などの再戦に対して行う選出です。スカガブの奇襲で数的有利を取ってからのゲンガーは非常に強力でした。

 

しかし、ステロがないことからカイリューのパワーが落ちたり、ガブリアスが無防備になりやすいことからパワーは高いもののリスキーな選出ではあります。

 

 

 

感謝

最終日家に泊めてくれたたっつー

構築相談に乗ってくれたいっき

【剣盾 S27最終85位】ネオ・ボルトゴーリ

【結果】最終85位
【使用TN】あるるらら

 

【構築】

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画像

カバルドン@オボン

215(252)‐130‐170(+132)‐×‐108(124)‐57

 

ザシアン@朽ちた剣

189(172)‐231(+156)‐135‐×‐135‐191(180)

 

カイオーガ@チョッキ

191(124)‐×‐110‐214(+196)‐160‐135(188)

 

サンダー@アッキ

197(252)‐×‐144(+204)‐145‐110‐127(52)

 

悪ウーラオス@襷

175‐200(+252)‐120‐×‐81(4)‐149(252)

 

ドラパルト@命の珠

163‐189(+252)‐95‐×‐96(4)-194(252)

 

【コンセプト】

・上振れ要素を多く押し付ける

・カバは左上

・ザシアンはクレッフィ

 

【構築の特徴】

・この構築の長所
1.メタモン入りへの勝率がかなり高い
2.ジガルデ+ルギアや、ネクロ+キュレムのような、ザシオーガが一般的にやや苦手とする構築にとても強い
3.ビジュアルが良い

4.運勝ちしやすい

 

・この構築の短所
1.速いザシオーガが厳しい
2.勝ち筋に運が絡む
3.初手ダイマに基本選出で対応しきれていない

 

【経緯】
・環境を知るため、中盤に50位〜1000位の間で50戦を行い、構築の統計を取った。

結果は以下の通りである。

1.ザシオーガ 18
2.ザシ黒バド 9
3.イベルネクロ 7


4.イベル黒バド 5
5.ゼルネアスネクロズマ 4
5.ディアルガホウオウ 4
6.ジガルデルギア 2 
7.ディアルガザシアン 1

 

以上のことから、全体の約6割超を占める「ザシアンオーガ」「黒バドザシアン」「イベルネクロ」に対して一定の勝率を見込め、かつ、構築としてのパワーが高い並びを使いたいと考えた。

 

・また、「当たったら困る」禁止伝説である「ゼルネアス、イベルタルキュレムゼクロム」に対してマトモにストッパーになれる禁止伝説がザシアンしかおらず、2体採用の都合で比較的採用されやすくなったこれらに確実に勝つためにザシアンは必須であると考えた。

これらを踏まえ、「速いチョッキオーガ+速めのザシアン」を軸としたザシオーガを握ることに決めた。ザシアンカイオーガ

 

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・ザシアン軸において問題になるのはメタモンメタモンとミラーザシアンカイオーガへの回答である。

従来の構築ではヌオーを採用することでコピーザシアンへの抵抗を作っていたが、禁止伝説が二体のルールである以上、相手にリスクを負わせられない受け出しはいたずらに崩されてしまうだけである。

相手からしたら、一度きょじゅうざんを放ってから後ろに引いて崩すこともできるし、それが展開的に難しそうであるなら、メタモンを出さない選択だってできるのだ。

 

そして、その思考は対面している我々には分からない。
つまり、ヌオーを採用している以上こちらは選出を強制されているのにも関わらず、今まで以上に腐りやすくなっているのだ。

 

ヌオー(←腐っているヌオー)

 


ここで、ヌオーに代わるザシアン受けを考える。まず、こちらの受け出しの際に相手にリスクを負わせたい。これを満たすポケモンの中で


1.相手視点では「安定の巨獣斬」を、逆にこちらの起点にしつつ詰めることが出来る。
2.選出画面において「メタモンを出さない」択を与えにくい。(選出が読みやすくなる)
3.相手に、こちらの型がアタッカーの場合の処理ルートを用意させることで、選出パワーを落とすことが出来る。

と言った点を評価し、
アッキ電磁波サンダー」を採用した。

 

サンダー電

 

アッキを持っていなければサンダーは+2きょじゅうざん二発で落とせるため、相手視点は無為に交換読み拘りじゃれつくを打つ必要もない。

この選択に併せ一度3割の即死を投げつけながら、通らずとも裏にも麻痺を入れてからザシアンに引いて処理を狙う、と言った汎用性を落とさない高い処理性能がとても評価できる。

以上の思考により、ザシオーガサンダーである程度スタンダードな構築に対しては一定の勝率を見込めると考え、補完枠を考えることにした。

 

 

 

・ザシオーガが苦手とする「トリトドン+ホウオウ」「ネクロズマキュレム」「ネクロズマ+ゼルネアス」に対して崩しを担う枠を据えたい。

また、ザシアン軸である以上は先行ダイマックスを強く使える枠も必要だと考えた。

 

これを満たし、確率の押しつけである程度負けを覚悟しなくてはならないジガルデ軸に対して安定した勝率を確保できる点を高く買い、
「珠すり抜け物理ドラパルト」を採用した。

 

ドラパルト

 

身代わりを持たせることによってトリトドンなどの状態異常に頼ったポケモンも対面から起点にすることができる。

このポケモンは初手ダイマの適性が高く、ホロウでBを提げながら退場し、ザシアンによるスイープに繋げやすいのも噛み合いがいい。

 



・しかしながら、ドラパルトの真価はりゅうのまいを積んだ後に発揮される。

珠舞ホロウはH振りザシアンを突破する火力があり、その一貫性の高いタイプによって受けることも難しい。

ここを最大限活かしたい。そのためには「ステロあくび」の動きが必要だと考えた。

ステロあくびは、ザシアンの特徴である「耐性を活かして受け出しし、相手をザシアン受けに引かせやすい」といった特徴ともよく噛み合っている。

 

そこで、ザシアンやオーガが苦手とする「ルギア」や「ヌケニン」に対して砂嵐により強く出ることが出来る点、電気技の一貫性を「強く切る事が出来る」点を評価して、

「ステロあくびカバルドンを採用した。

 

このポケモンは終盤に大きく流行を見せた珠ガマゲロゲの物理ダイストリームを耐えてあくびで流すことが出来、これを起点にドラパルトのりゅうのまいを通せれば勝利をほぼ確実にすることが出来た。
(初手のカバルドン=HDであるという認識はある程度膾炙されているようで、こちらの後ろへのゲロゲの通りも格段に良いことから、相手が「ストリームで倒せる」と踏み、初手ダイマックスから動かれることが多かった。)

 

カバルドン


・五匹を並べて実践したところ、こくばとハピヌオーのような受け回しの構築が重かった。

ここで、それらに強く出ることができる鉢巻悪ウーラオスを採用した。

 

ウーラオス悪こだわりハチマキ

 

しかし、以下のような問題が生じ、型を変更することにした。

 

1.こくばが怒りのダイフェアリーを叩き込んでくる。

 

2.そもそもバドはザシアンと組むことが多く、不安定。鉢巻ラオスはザシアンとは異なり、対面で巨獣斬を打ってもらえない。つまり、サンダーに引くことができない。

 

3.ハピヌオーはラオスを見ると出てこないこともあり、腐ることがある。

 

そこで、悪ラオスは襷にすることでザシこくばへの役割を明確に持ってもらい、ハピヌオーにはカイオーガで対処することにした。

 

きあいのタスキウーラオス悪

 

もちろん、対面性能を担保しているチョッキを剥がすことは出来ない。

 

しかし、巷のオーガ受けは「ハピナス」や「トリトドン」など、遂行速度の遅いポケモンに依存しているようだった。

 

そこで、オーガに絶対零度を採用し、対面時に打ち続け

 

不利構築を確率で凌駕する

 

ことを目論んだ。

 

ハピナスの遂行速度ではオーガが零度を打ち終わるまでに倒すことができない。加えてこちらは、きまぐれに雨しおふきを打つことも許されている。

(前述の通り、ラオスドラパがいるとハピヌオーが出されないこともある。)

 

これにて6匹の並びを決定し、構築を完成とした。


【個体解説】
ドラパルト

ドラパルト@珠 すり抜け
意地AS252D4

 

ドラアロ、ゴダ、竜舞、身代わり


・ネクロやホウオウ、トリトドン絡みに選出。初手ダイマからのザシやラオスを絡めた対面選出を可能としている枠。
すり抜けにより身代わり持ちや壁に対して強いことがかなり評価できた。
ジガルデやルギアに対して高い勝率を拾えた。

 

ザシアン

 

ザシアン@朽ちた剣
意地 H172A156S180 

 

巨獣斬、じゃれつく、インファイトでんこうせっか

 

S…意地スカーフノラゴン抜き

A…イベルタルを珠ダメ+巨獣+せっかで確定

初手から投げての様子見や、優秀な耐性と数値を活かした強引な後投げは言わずもがな優秀だった。

ナットレイに負けたくないのでインファイト

 


カイオーガ

カイオーガ@突撃チョッキ
控えめ H124-C196-S188 

 

しおふき、熱湯、雷、ぜったいれいど

 

S…速いチョッキオーガが準速マンムー抜きにすることが多いので、それを抜く調整

H…サンダーの140珠ダイサンダーをだいたい2耐え

 

特殊全般に汎用的なクッションになれることが強力。
その数値から、サンダーに後投げから勝つこともある。

 

上記の通り、受けを強引に崩したくて絶対零度を採用。命中は20であることに留意しなくてはならないが、運がいいのでめちゃくちゃ当てた。

雷麻痺、熱湯やけどと、行動の多くが上振れに繋がることもあり、強かった。

 

試合の途中で「残飯ではないこと」、あるいは「雷を持っていること」を相手に見せることで、相手は「ラス1オーガvsオーガ受け」の対面を作れば勝ちだと判断してくれる。

そこで、うまくその誘導に乗りラストの対面を作ることができればだいたい勝つことができる。(2敗)(当たり前)

 


サンダー電

サンダー@アッキのみ

H252-B204-S52 図太い 静電気

 

放電、暴風、はねやすめ、電磁波

素で準速ゲロゲ抜き。相手視点安定択であるコピー巨獣に受け出し、3割の即死をしかけつつ、その後も羽で当然粘り勝つことが出来る。
構築が多様化している環境の中で、電磁波の存在により多くの構築に汎用的に選出できる強みがあった。

ドラパルトの身代わりと相性がとても良い。(n勝)

 


カバルドン

カバルドン@オボンのみ

H252-B132-D124


じしん、あくび、ステロ、ふきとばし

 

呑気-ラグ抜かれ
HD…194珠ジェット高乱数耐え

 

ドラパルトの展開補佐や初手ダイマへの抑制が本来の役割だった。

が、サンダーザシアンや、ザシオーガとの保管に優れており、とても使いやすかった。

ジガルギのような構築に対して、ドラパルトと併せて負けることがなかった。

こくばがあまりに重いことからダイマをする機会がしばしば。(2勝)


ウーラオス悪

ウーラオス悪@襷 
意地AS252D4

 

暗黒、インファ、不意、カウンター

 

初手ダイマ→ザシアン→襷ラオスが言うまでもなく強い。
構築単位で重いこくばをはじめ、様々な構築のごまかしとして活躍してくれた。

ネクロに特殊ダイアタックを押されて負けた。(1敗)

 


【選出】
1.オーガ+ザシアン+サンダー

基本選出。
オーガで対面を見ながらダイマを切り、不利な相手にはサンダー引きなどで誤魔化しつつ戦う。
メタモンにはザシアンをコピーさせることでイージーウィンを狙う。

 

2.カバ+ドラパルト+ザシアン

竜舞後のドラパルトが止まらない構築に。
ジガルデルギアなどに対してもこの選出をすることが多い。

 

3.ドラパルト+ザシ+ラオス
初手ダイマからの対面選出。刺さる相手にはとことん刺さる。
ドラパルトの通りがあまりに良く、ラオスを見せるまでもなく勝ちという場面もあった。

 

4.カバ+ザシアン+サンダー
ステロを刺しつつサンダーで引かせてザシアンでスイープ。サンダーのダイマは相手のダイマに当てて枯らすことに専念することが多い。

 

【総括】
ここまで見てくださってありがとうございます。

 

新作も発表されたことで、あと半年しか楽しめない剣盾を最後まで楽しみ尽くしたいです。

DMいつでも開けてるので良かったら気軽にメッセください(っ ' ᵕ ' c)

 

【spthx】

・ザシオーガの並びを教えてくれたある

 

・レンタルを作ってくれたみえい

・飯と温泉を奢ってくれたみえい

 

・構築相談に乗ってくれた人

【剣盾 S24最終6位】紫冠バシャラージ

【結果】最終6位

【使用TN】ライラック

 

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レンタル:0000‐0007‐FT8J-N7

 

【構築の構造】

軸:初手襷バドレックス黒+裏のラグラージによる盤面整地→ダイマバコウバシャーモ

 

メタ枠

:スカーフウオノラゴン(対カイオーガ

 

サブエース、かつ補完

:珠ミミッキュミミッキュ(vsゼルネ こくば メタモン入りに対し優先的に選出する)

最速cs嘴サンダーサンダー電(vsイベル オーガランド ゴリラ入りに優先的に選出する)

 

コンセプト:基本選出で初手ダイマに対応する。初手に置くポケモンをほぼ固定することで再現性の高い試合運びをする。

 

以下

①構築経緯

②個体詳細

③選出

④総括

の順で述べます。

 

①【構築経緯】


mokemokepoke.hatenadiary.jp

序盤にこのレンタルを使用し、ラグザシラグラージザシアン+加速できるエースが再現性、パワー共に優れていることを確信したため、軸にすることを決めた。

 

しかしながらラグザシを使う上で、以下の点で不便を感じた。


ラグラージはメタの容易さから初手に出しづらく、多くは二手目に出す必要がある。

 

・この際に、相手の初手の火力のあるアタッカーに対して、ラグが技を二発耐えないことから引くことが出来ないシーンが多かった。
こちらはハナから何かを一匹失うことになり、こちらのダイマックスをいなされ負ける展開になりやすい。

 

そこで、この記事↓

sakku-poke.hatenablog.com

を参考にし、殴れ、圧力の高い壁役からラグを展開することを考えた。


当初はここに襷ドラパルトドラパルトを採用していたが、そうなると以下の問題が生じる。


①ドラパルト+ラグ+ザシアンの選出では、ダイマックスを強く切る事が出来ない。また、加速要素がないので、相手のスカーフに縛られてしまいがちである。


②ドラパルト+ラグ+バシャーモで投げると、禁止伝説を選出できず、パワー負けすることがある。


③相手の最速ザシアンがかなり重い。


④ザシ、バシャともに物理であるため、物理受けを丁寧に扱われると削りきることが出来ない。

 

取り巻きで解決するには課題が多すぎる。

 


なのでここで、一度並びの中身から離れ、ラグザシの強い要素を言語により抽出して考えることにした。

 

 

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↓要素化

 

素で速く火力のある禁止伝説+ラグラグラージ+加速できるダイマックスエースが強い。
→何故?


・禁止伝説に繰り出される受けポケモンは、火力が低い。よって、後出しのラグラージラグラージラグラージで安全に起点にすることが出来るから。


・また、禁止伝説の火力の圧によって相手にダイマックスを強要させることで、ラグラグラージラグラージラグラージの欠伸により一方的にダイマックスを切ることが出来るから。

 

・眠りターンは限られているが、剣の舞も積みたい。

ダイジェットを強いられないバシャーモバシャーモは事実上ダイナックルとダイジェットを同一ターンに展開できていて、展開が早く打ち負けにくい。

 

ここまでを言語化した時に、ザシアンを襷鬼火光の壁黒バドレックスバドレックス黒に変更すれば①〜④の問題を解決出来ることに思い至った。


バドレックス黒ラグラージバシャーモで選出。バシャでダイマックスを強く使える。


②襷バドは腐りにくい。ザシアンよりもsが高く、石化が無効なので体力1でも仕事がある。


③最速ザシアンを上からビット×2で処理できる。


④高火力特殊ポケモンなので、バシャーモと役割を補完しながら殴ることが出来る。

 

ここまでの思考で、軸を
襷鬼火光の壁こくばバドレックス黒

HDラグラージラグラージ

バコウ剣舞バシャバシャーモ

とすることに決定した。

 

・当然、ザシアンでなくなった事で生じた弊害を解決する必要がある。

真っ先に挙げられるのはイベルタルイベルタルだった。
イベルを採用した多くの構築はイベル+受け2枚のような構築であることを考えた。具体的にはラキドヒドラッキードヒドイデを指す。

これはバシャーモの剣の舞をラッキー対面で成立させれば勝てることを意味しているので、ドヒド、イベルを最低限流せ、ラッキー瀕死時に上からイベドヒドをスイープできる最速cs怪電波サンダーサンダー電を採用。

重ためのゴリラゴリランダー、ランドランドロス霊絡みにも強く、汎用性にも期待できる。

 

次点で問題となるカイオーガ
これはスカーフ頑丈顎ウオノラゴンを採用することで解答とした。
もちろん、このポケモン単体ではカイオーガダイマックスなどによって誤魔化されてしまうが、バドレックス黒の光の壁と合わせることで行動を回数を増やし、相手のHPリソースを先に削りきることができる。

一般的なラグザシにはゴリランダーを採用するケースが多いが、今回は相手のじめんタイプが過剰に重かったこともあり、それらへのより効果的な牽制としてウオノラゴンを選択した。

 

 

ここまでで、バドレックス黒ミラーやゼルネアスがどうしようもなく厳しい。
しかし、この二軸をメタろうとすると、本格的に"メタ"の枠になってしまい、構築自体のパワーが落ちると考えた。
バシャーモは万能ではなく、投げられない構築は少なくない。

 

であれば、対処の解像度を下げて汎用的に強いコマで対処をする方が総合的に勝率を伸ばせると考え、崩しの不安も補える珠ミミッキュミミッキュを採用した。

事実、この思考は成功し、副産物としてカイオーガ入りに負けることはほぼなかった。

 

以上により6体の並びが完成した。

 

 

こくば@襷 CS 鬼火光の壁

ラグ@残飯 HD まもる

バシャ@バコウ AS 剣舞雷パンチ

 

サンダー@嘴 CS 臆病 10万暴風怪電波羽

ノラゴン@スカーフ 顎 AS

ミミッキュ@珠 意地AS 剣舞ゴダ

 

 

②個体詳細

バドレックス黒こくば@襷

臆病CS252 B4

アストラルビット/光の壁/鬼火/リーフストーム

基本初手。アスラビ二発で倒せるならそのまま殴り、受けに引かれるなら見てからラグに引く。

ダイマ懸念があるならその相手に併せて鬼火・壁を打ち、ラグに引いて流す。

体力が1でもあればスイーパーに転じることもできるので、状況や相手の構築によっては積極的に生存を狙う。

鬼火はあくびとのシナジーは悪いが、悪ラオス意識や、永続であることの強みがある。あまり不便ではなかった。

緊張感なので、ラムを食わせずにやけどさせることができる。

 

 

ラグラージラグラージ@食べ残し

生意気 H252-B172-D84 激流
156顎エラがみ耐え

ステロ あくび 守る クイックターン

 

オーガ入りに対してはラグは選出しないため、Dは最低限。従来のHDよりもBを厚くして、汎用性を高めた。

バドで盤面を作ってもらってから盤面を整える、パサーの役。


こちらが先行ダイマックスした時に、相手のダイマックスをいなして切り返すための枠にもなる。

また、特性の激流が非情に強力で、相手のダイマ技で激流に→あくび→ダイマックス技を守る→クイタン連打

と動くことで、ダイマックスの切れた相手に非常に大きなダメージを入れて交換することが出来る。削れたダイマックスポケモンをラグのあくびクイタンで倒して勝ち、という試合も稀ではなかった。

 

バシャーモバシャーモ@バコウ
意地っ張り H28A252S228

フレドラ、インファ、かみなりパンチ、剣舞

 

出す相手を選べば最強。勝手に速くなるので、撃ち合いで負けることは極めて稀。
ラグと組むことで剣の舞が無理なく積めるシーンがそこそこあり、圧倒的な破壊力を見せつけてくれた。

無論出せない相手も少なくないため、見極めが重要だと考える。

 

ミミッキュミミ@珠

意地AS252H4 ゴダ じゃれ 剣舞 かげうち


化けの皮があってなんやかんやできる(本質)

皮盾にダイマ枯らして剣舞ホロウの動きはシンプルにとても強かった。ステロ入ったドヒドとか死んで気持ちよかった。
本来の役割はこくばゼルネだったが、グラードンカイオーガ初め、しまいにはゼクロムキュレム、ムゲンダイナまでにも選出し大活躍を披露した。(りゅうのまいはされるシーンにならないので特性貫通もそこまで痛くない)

 

試合前から動きを想定したこの構築において、役割や動きが曖昧で勝ち方の解像度が低いこのポケモンは、構築に足りない要素をよく補完してくれていたと思う。

 

 

ウオノラゴンノラゴン@スカーフ

意地AS252B4

エラがみ ドラゴンダイブ 守る 怒りの前歯

 

光の壁と合わせることでオーガへのメタが成立する。怒りの前歯はナットレイやレヒレを「こいつで」削らなければならないときに重宝した。

具体的には、ランドレヒレやランドナットといった並びに対してウオノラゴンを選出したい場合。

相手はランドで威嚇を入れながらナットに引きやどりぎを打っているだけでこちらの構築を半壊させることができる。しかしランドノラゴン対面で前歯を撃ち、受け出し後にもう一度撃つことによりナットレイを大きく疲弊させ、その後のエラがみ連打を受からなくすることができる。

 

そこそこ余談だが、アタックの威力が100であるためカウンターエースバーンに対して安定した処理ができる点も評価できた。

 

サンダー電サンダー@嘴

臆病CS252B4

10万 暴風 羽 怪電波

 

珠でない10万ボルトの採用は珍しく、こだわり読みをされることも少なからずあり、嘴ダイジェットがよく刺さった。構築の痒いところに手が届く存在だった。

唐突なダイマで一匹倒し、裏に怪電波を刺してTODといった勝ち筋も選択できる。

ゴリラ対策。

 

③選出

基本:こくば+ラグ+バシャ 8割これ VSザシネクロなど

 

VS オーガ:こくば→ノラゴン→ミミッキュ

VS イベル:ラグ→サンダー+バシャ

VS こくばミラー:こくば+ミミッキュ@1

VS ゼルネ:ミミッキュ@2

 

④総括

s24お疲れさまでした!人生初の最終日一位や、一位から潜るといった経験をすることができて、プレイヤーとして一歩成長できたシーズンだったと考えています。

 

前期の記事でも述べた通り、実際に試合中の展開を想像し、具体的状況の中で勝利することのできる構築こそが強いのだと感じました。

また、翻って、それができない相手にはあえて解像度を落として対策をすることもひとつ手段であると。

このゲーム、考えれば考えるほど新しいものの見方が出てきて面白い。

 

 

こくばは本来「引き先に対して殴る以外の行動がとれる」のが強みなので、補助技を活かした構成はもっと開拓の余地があると考えています。

 

少なくとも、バトン、アンコールかなしばり、ヤドリギ両壁鬼火挑発は十二分に実用的なライン。

択が生まれているのは「釣りでしか対処を行えない構築の欠陥」なので、Twitterにあふれる謎のネガキャンに負けずに考察が広がるといいなと願ってます。

 

 

 

今回は、初めて保存をせず、時間の許す限り最後まで潜り続けたのですが、やはり充足感というものが違いました。

また近いうちに1位目指して潜りたいです!

 

…と、今回の使用TNであるライラックですが、見た目も花言葉もとても素敵な花です。よかったら調べてみてね。

 

 

スぺサン

・絶対に保存するな!最後まで頑張れとはっぱをかけてくれた志摩さん

・一緒に構築を考えてくれた十六茶

・勝つには理由がある、それを分析しろとアドバイスをくれたゼオンさん

ラグラージくれたシグマ バシャーモくれたルーシィ ミミくれたリア友

 

葉桜杯という大会で、月に一度解説をさせてもらってます!

誰でも参加できる仲間大会の予選から、上位8名が決勝トナメに出場して鎬を削ります。

予選は毎週金曜日の夜21:00から開催されているので、よければご参加ください🍭

 

代表者ツイッター

@LK1oS

 

↓僕のツイッター

@Claris_bradbury