【結果】
tn よなぎ
最高2168 最終2113
最終27位
【使用構築】
【コンセプト】
・受け2枚の並びで崩し枠の選出を誘発し、対面コマで処理する。
・圧力の高い対面選出とサイクル選出を明確に分離することで、再戦で負けない構築を作る。
・全ての受けループに厚いメタを貼る。
・採用した各ポケモンの役割を明確に言語化し、選出した理由やその動きを説明できるようにする。浮いた関係性を作らない。
サブブログより:https://blue-morpho.hatenadiary.jp/entry/2023/04/01/172409
【経緯】
・環境における選出の再現性について考察した時、パオジアンやイーユイの存在から、引き先を作る選出が窮屈になるように感じた。
このことから、行動保証を持った三匹の対面選出をすることが、ランクマッチにおいては快適であると考えた。
・耐久値の高さや化けの皮による行動保証はパオジアンのつらら落としや絶対零度、イーユイのあくのはどうによって否定されてしまうため、三匹は全て素早さによって行動保証を与えることにした。
・襷枠は高いcsと挑発により安定した削りを入れられる点と、テラスを切らせる能力が高いハバタクカミ。
エナジー枠には、環境最速+積みへの切り返しと削り性能を見込んでテツノツツミ。
テラスエースには対面性能と崩し性能に優れる耐久振りチョッキ電気パオジアンを採用した。
・受けの並びで崩しを引きずり出すために、汎用性を維持しつつ相手に対策を強要できる受けポケモンを模索した。
様々な候補があったが、誘導圧力の最も強いチオンジェンとその相方を採用することに。
・この際、チオンジェンが崩されてしまう高火力+対面操作に対して、前述のパオジアンの不意打ちと併せることでスイープを可能にする「毒菱ドヒドイデ」を組み込んだ。
両者ともに「身代わり+積み技」による崩しに弱かったため、ドヒドイデにはレッドカードを持たせて崩しを崩すこととした。(初手にドヒドイデを置きやすくなる)
・ここまでの五枠で、有限サイクルに対しての選出が窮屈に感じた。
毒菱やアンコール、挑発による搦手の崩しはあるものの、有限サイクルに刺さるとは言えない。
↓このため、受けの効かない火力による崩しを用意することにした。
基本選出をした際に後発の襷パオジアンが窮屈になることから、それに対しても選出画面で圧を掛けられる眼鏡イーユイを採用。
以上で、六匹の並びが完成した。
ドヒドイデの枠はコノヨザルと入れ替えながら使っていたが、この記事では圧倒的に使用頻度の高かったドヒドイデの方を紹介する。
【個体解説】
ハバタクカミ@襷 テラス:ノーマル 臆病h4cs252
初手に投げる襷ハバカミ。襷パオに対しても、礫個体でなければムンフォ→電磁波で裏のパオツツミでの処理が安定する点や、上からの一致技の追加効果の押しつけが強力だった。
挑発による起点回避や再生封じにより、実質的に崩しの役割を担うことができる。
ノーマルテラスはミミッキュや、終盤に流行していたソウブレイズの影打ち、拘りシャドーボールなどを意識で採用した。何度か役に立つシーンがあったため正解であったように思う。
テツノツツミ@エナジー テラス:水 臆病cs252d4
ハイドロポンプ/フリドラ/身代わり/アンコール
最後に投げてスイープを行うポケモン。対面構築が苦手な打開の積み技に対して後投げし、アンコールで縛って切り返す動きが強力だった。
出来るだけフリーズドライで倒せるような立ち回りを心がけていたが、ハイドロポンプを打たなければならないシーンは非常に多かった。
しかし、このポケモンのパワーが抜きん出て強力であるため、外しを割り切ってでも採用する価値はあると考える。
パオジアン@突撃チョッキ テラス:電気
H188-A172-B4-×-D20-S124 意地っ張り
(179-178-101-×-88-171)
つららおとし/ふいうち/テラバースト/聖なる剣
凄まじい対面性能と崩し性能を合わせ持つポケモン。不意打ち択が多くなってしまうことがネックのパオジアンだが、耐久振り+電気テラバーストのおかげで両対応の択を作りやすく、安定感が段違いだった。
聖なる剣採用は当初は懐疑的だった。しかし、ハバカミ/ツツミがどちらも鋼テラスを呼びやすいため、その打点になることが並びとして良い方向に作用した。
他にも、テラス聖剣によって襷の削れたパオを安定して処理できたり、イーユイを一発で落とせる打点になったりなど、使用頻度の高い技だった。
チオンジェン@食べ残し テラス:悪
H132-B4-C172-D4-S196 臆病
(177-×-121-137-156-126)
アタッカーチオンジェン。受けへの汎用的な崩し枠として採用した。やどりぎ+ちょうはつ+みがわりで受けへのメタが完成しているため、サーフゴーへの遂行を早めテラスを強要するために残りはcに振った。
火力の高いあくのはどうとヤドリギ挑発による崩し性能はシンプルにサイクルパーツとして優秀であり、ドヒド+チオンジェン+パオジアンorテツノツツミといった選出も非常に強力だった。
テラスタイプは悪。受けループの中に「じだんだモロバレル入りの受けループ」が存在していたため、バレルのヘド爆/じならし/ギガドレインを全て等倍で受け身代わりを残しつつ、テラスあくのはどうで迅速な遂行を果たすためである。
これは思いのほか役立つことが多く、相手視点理解できない耐性変化と火力増強が起きるため、噛み合いによる勝利を何度も収めてくれた。
ドヒドイデ@レッドカード テラス:草
H252-B220-D36 図太い
(157-×-220-×-167-55)
どくどく/自己再生/どくびし/黒い霧
初手において荒らしを担う。チオンジェンとの相性補完が優秀なのは言うまでもないが、レッドカードによる流しのおかげで、再戦において相手の積みによる詰め筋を阻害し勝利することが何度かあった。
元々は黒いヘドロ+A特化で使用していたが、毒テラスどくづきでテツノツツミを二発で落とせなかったことから、素直に物理受けで採用することにした。
イーユイ@拘り眼鏡 テラス:フェアリー
H196-B28-C124-D4-S156 控えめ
(155-×-104-188-141-140)
あくのはどう/火炎放射/テラバ/オーバーヒート
有限サイクル破壊要員。最後に構築に入ってきた枠ながら、圧巻の崩し性能によって交代を拒否できる点から、選出する機会はとても多かった。
ディンルーに対して大きく隙を見せるため、当初はフェアリーテラバーストにより対面は処理するようにしていたが、ケアの毒テラスなどによってプランが崩壊することもあったため、チオンジェンとの両選出を心がけるようにしていた。
【総括】
シーズン6お疲れ様でした。対戦してくださった方々ありがとうございました。
最後は連敗によって悔いの残る結果となってしまいましたが、最終1位に王手を掛けることが出来、成長を感じることが出来ました。
次こそは1位を取ります。
↓最高レート時の証拠画像