華氏451度

History is his story.

サイクル破壊サザンドラ

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サザン@食べ残し

テラスタイプ:ゴースト

あくのはどう/炎の渦/身代わり/挑発

 

 

 

 

 

(食べ残しがない場合は"粘りの鉤爪"でも良い。拘束ターンを伸ばすこのアイテムは、炎の渦を一度打つだけで7ターン確定で拘束してくれるため、スリップだけで7/8ダメージを入れられる。

このことから、崩しの役割の遂行においては鉤爪でも代替可能である。)

 

調整例①

努力値:臆病 H236-B12-c4-d108-s148

実数値:197-×-112-146-124-150

 

・最速サーフゴー抜き

・一致イカサマの急所を身代わりが確定耐え

・c特化眼鏡サーフゴーのゴールドラッシュ確定耐え

 

調整例②(A0個体前提)

努力値:臆病H236-B124-S148

実数値:197-×-126-145-110-150

 

・最速サーフゴー抜き

・A0の場合、ブラッキーイカサマを身代わりが95.2%で2耐え

 

【強い点】

・「挑発」により、受けポケモンに対しての遂行が速い。(アンコールカイリューは自己再生を一度待たなければならない)

・「浮遊+ゴーストテラス」により、本来のサザンが苦手としていた地球投げハピラキ、けたぐり/毒づきドオーなどに対して驚異的な耐性を持つことが出来る。

・メインウェポン「あくのはどう」は、命中安定である上に怯み効果があるため、受けポケモンに対してかなり強い。

・通常の身代わり挑発サザンとほぼ同様に扱え、そのついでとしてサイクルや受けを潰すことが出来る。

・神速+地震カイリューに対して、その一切の打点を封じることが出来る。大幅に削られてしまっても、テラスさえ残っていれば完封することが出来る。

また、再戦などで構成が割れていた場合にも有効である。

 

 

【詳述】

・身代わりで毒をシャットアウトし、炎の渦+挑発で嵌めていく。

挑発を無効化してくるメンタルハーブ+どくどくに関しても身代わりでケアをできるので、搦手の一切を断ち切れる。

挑発のおかげで再生を打たせず、遂行速度が速くなる。

迅速な処理によって、崩しが安定しているのがカイリューとの相違点。

 

・テラスタイプのゴーストはハピラキ「地球投げ」、クレベース「格闘テラスボディプレス」ドオー「けたぐり/どくづき」などを意識している。

 

身代わりサザン対策でドオーにけたぐりを仕込むケースを何度か目にしたので、地震無効、毒づきけたぐり半減以下のゴーストタイプにすることであらゆるサザンメタを掻い潜る。

 

・今流行りのブラッキー入りのサイクルにも滅法強く、ブラッキーをキャッチすることさえできてしまえば試合を3vs2で始めることが出来る。

ブラッキーは攻めっ気の強いポケモンと組まれることが多い。

よって、ブラッキーさえ倒してしまえばこちらの攻撃は基本的に受からなくなり、相当有利に戦うことが出来る。

ブラッキー入りは眼鏡やスカーフのサーフゴーと組んでいる事が多く、ブラフゴーの両者に強いサザンドラは腐ることがない。

 

・残飯みが挑発サザンは元から上位層でも一定数いる型であり、強い型である。

 

このサザンドラは強い型をほぼそのまま再現しつつ、「ついで」として受けやサイクルを破壊することが出来る。

一般的な残飯サザンはもうひとつのウェポンをラスターカノンとすることが多い。

「ラスターカノン」はキョジオーン、ニンフィア、フェアリーテラスラウド、セグレイブなどに対して打つ技だ。

しかし、キョジオーンにはこの型で対処が可能であり、ラウドニンフセグレに関しては元より全く安定しない。

 

よって、ラスターカノンを切ることは残飯サザンを致命的に弱くすることに繋がらない。本体はみが挑発+あくのはどうなのである。炎の渦を代わりに採用するデメリットがあまりない。

 

このことから、「強いポケモンの強い型」をそのまま採用できるため、選出できる範囲も広い。汎用性を全く損なわない形で構築に落とし込むことが出来る。

 

【総括】

友人のきおす(@kioscizor)が、大型オフ大会「シングル厨の集い」にてこのサザンドラを使用し、個人7-1、決勝トナメ進出の結果を残した。

(使用したのは粘りの鉤爪)

 

汎用性を落とさず採用できるこのサザンドラはとても使用感が良く、これを使用したランクマッチでもここ数日30位~1桁後半をキープすることが出来た。

サザンドラを別の型で使用することを決めたため公開することにしたが、svの新規習得技によって化けるポケモンは多く、今後も開拓の余地が多く楽しみに思う。

 

ランクマッチはその性質上「2度の辛勝と1度の惜敗」よりも、「4度の圧勝と2度の惨敗」の方が高い価値を持つ。

構築の最大値を求めることは正しい。が、勝つために、ある程度最大値やパワーを捨てる選択肢も取っても良い。

ランクマッチに積極的に潜り、自分なりに環境を調査し、「この並びには絶対に勝てる」という答えを、複数の並びに対して用意しておくことが勝ち抜く上で肝要な事だと考える。