華氏451度

History is his story.

【SV S4最終28位】野蛮・ダンスタン

【結果】最終28位

【TN】ナギサ

【使用構築】

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【コンセプト】

・積みによる役割集中で、常に勝ち筋を意識しながらプレイする。

 

・非バトン時の基本性能も高いバトン先を採用することで、バトンエース2枚選出を行う。

 

【簡潔な経緯】(1~4)

1.剣舞妖ドドゲf:id:Claris_bradbury:20230401182632j:image+風船サフゴf:id:Claris_bradbury:20230401182446j:imageに加速バトンが成立すると、止まる相手がいないことに着目した。

 

2.戦況によってバトン先を変えたいので、2体とも選出したいと考えた。

よって、無起点でも初手に置きつつバトンまで繋げられる襷クエスパトラを採用。f:id:Claris_bradbury:20230401190007j:image

 

 

3.上記の3匹において、ドドゲザンが物理受けに疲弊させられ全抜きを狙えないシーンが多いように感じた。

そのため、物理での役割集中をさせればどちらかが通ると考えた。

また、基本選出では「イルカマン」「アーマーガア」「キョジオーン」が重い。これらに対して有利に立ち回れるよう、バトン先にカイナf:id:Claris_bradbury:20230401182541j:imageを追加。

 

 

 

4.クエスを選出しない際の出し方について検討した。

バトンに依存せず、初動から高い火力を見込める眼鏡ハバタクカミと、バトンに依存せず加速でき、全抜きを狙える竜舞トドロクツキを採用。以上で6体の形とした。

 

【基本選出】

 

・クエス+ゲザン+サフゴ

f:id:Claris_bradbury:20230401182717j:imagef:id:Claris_bradbury:20230401182632j:imagef:id:Claris_bradbury:20230401182446j:image

・基本選出。ドドゲザンへのバトンは素早さを3段階上昇させることを徹底していた。

しかしサーフゴーへは2段階でも十分なことがあり、場面によって使い分けていた。

 

・クエス+ゲザン+カイナ

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・役割を集中させたい時の基本選出。

原則カイナにバトンし、暴れさせてからドドゲザンの不意打ちでスイープを狙う。

 

・カミ+ゲザン+ツキ

f:id:Claris_bradbury:20230401182605j:imagef:id:Claris_bradbury:20230401182632j:imagef:id:Claris_bradbury:20230401182611j:image

・クエスが厳しそうな相手に カミで雑に暴れて、ツキゲザンの物理の役割集中によって崩していく。

・何を打っても倒せる時は積極的に「アクロバット」で相手を倒すことを徹底していた。

飛行テラスタルを強く意識させるためにである。

 

【構築経緯(詳細)】

あまり纏まっていないので飛ばしていただいても大丈夫です。

 

1.組み初めの2体

 

・以下の4点を評価して「黒い眼鏡+剣舞+フェアリーテラバドドゲザン」を軸とした。

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①相手の不意のテラスタルなどで数的不利を取ってしまっても、複数を1匹で巻き返す力がある。

②対面性能、抜き性能のどちらも高く有しており、選出を自然とダブルエースの形にしやすい。

 

③どくびし+ドラゴンテールの並びに対して、元のタイプで毒を無効化し、テラスタルでドラテを無効化するため、自然な形で強く出れる。

④悪鋼→妖への耐性変化により、選出画面で誘った格闘/悪などをカモにすることができる。

 

 

・ドドゲザンを軸とする上で、強い動かし方を模索した。

②で言及している通り、剣舞ドドゲサンは積みと抜きの二つの側面を併せ持っている。

対面的に目の前を処理し、二匹目を削って裏に繋ぐことも、隙を見て全抜きを狙うことも可能なポケモンである。

 

 

・このことから、一緒に選出するポケモンにも同じ要素を持たせれば、「積みによる役割集中」と「対面構築」の両方の動きで柔軟に勝ちを目指すことが出来ると考えた。

 

 

・ここで白羽の矢が立ったのが「風船サーフゴー」である。f:id:Claris_bradbury:20230401182446j:image

ドドゲサンの苦手なカバルドン、格闘テラスタル、鬼火、イダイナキバ、モロバレル、トリックなどに対して後投げからテンポを一気に取りに行くことが出来る。

また、3w+悪巧みの形にすることで増え始めていた受けへのメタとしての機能も狙った。

 

・この2体では、初手に置くポケモンがおらず、選出がぎこちなかった。

そのため、初手置きから何かしらの負荷を与えて繋いでくれる「起点作りカバルドンf:id:Claris_bradbury:20230401182941j:imageと「HB眼鏡ハバタクカミ」f:id:Claris_bradbury:20230401182605j:imageを採用し、4体の並びを一旦完成系としていた。

 

2.問題点

風船サーフゴー+剣舞ドドゲサンの並びは選出のパワーとしては非常に強力だったが、いくつかの点で動かしづらさを感じることになった。

 

①2体とも遅い上に、回復技を持っていないため、上から殴られているだけで負けるパターンが多い。

②不意打ち択に依存することが多く、安定しない。

③相手のアマガ/ドドゲサン/イルカマン/キョジオーンなどの処理に苦労する。

f:id:Claris_bradbury:20230401183051j:imagef:id:Claris_bradbury:20230401182632j:imagef:id:Claris_bradbury:20230401183100j:imagef:id:Claris_bradbury:20230401183103j:image

④サフゴは特殊、ドドゲサンが物理で分かれているため、物理/特殊だけでの役割集中が行えず、構築コンセプトの「役割集中」が揺らいでいる。

 

①②と③④をそれぞれ別に考えることにした。まずは前者の問題点である。

 

3.

・そもそもこれはドドゲサンを使う上での根本的な問題であり、対処療法は意味をなさない。不意打ちが強いポケモンが不意打ちを"打たないため"の工夫をするのは、努力の方向として間違っていると言える。

「不意打ちを打たないためにクッションを採用する」

「上から殴られて死なないようにストッパーを入れる」

というのは、問題を解決できているように見えてその実解決になっていない。

それはモグラ叩きのような弥縫策であり、茶壺には蓋がないから、底を取って蓋にしようとするような考え方である。

 

・しかし、ドドゲサンやサーフゴーが苦手とする相手について考える中で、実は素早さ関係さえ逆転していれば諸々の問題に片がつくことを発見した。

例えば、ドドゲサンのゴツメ+アンコールカイリューに対しての立ち回りだ。

素早ささえ上昇していれば交換際の剣舞→非接触のフェアリーテラバ連打でカモにすることができるし、アンコールがないドラテカイリューに至ってはガン起点とまで言い張ることができる。

サーフゴーの素早さが上がってしまえば、悪巧みと併せて受けることは大変困難である上に、神速/氷の礫/マッハパンチに抵抗のあるこのポケモンは対面で処理することも難しい。

 

・s関係の逆転にはトリックルームと加速バトンのふたつが存在するが、今回は展開が永続であって欲しいことから、加速バトンを採用した。

担い手は、単体としての性能や、上からのリフレクター+加速バトンによって「加速バトン後の積み」の実現性を限りなく高められるクエスパトラである。

 

4.では、後者の問題について考える。

・アマガゲザン、イルカ塩がキツいこと/物理の役割集中が足りないことが問題であったため、まとめて解決することにした。

つまり、バトン先をこれらに強くすれば良いのである。

・ここで、水テラスの剣舞テツノカイナをバトン先に据えることにした。

相手視点、カミクエスサフゴにどうしても注目がいってしまうため、予想外の動きでバトンができるのも強い点である。

 

・また、物理の役割集中をしたい並びに対し、カバルドンのせいでサフゴを強制されるシーンがいくつかあり、ストレスを感じることが多かった。

このため、テツノカイナに水テラバーストを持たせることで、受けに来たカバルドン剣舞テラバで倒し一気にテンポを取る動きを採用した。

身代わりも強力であったため入れ替えながら使っていたが、水テラバの方がウルガモスや炎テラス、ドクガ、接触しないなどの点で優れていることが多かった。

 

5.この時点で以下のようになった。

 

ドドゲザン@黒い眼鏡

サフゴ@風船

カミ@こだわり眼鏡

カバ@オボン

エスパトラ@気合いの襷

テツノカイナ@食べ残し

 

しかし、カバルドンを選出する機会にあまりに恵まれなかったことや、クエスパトラを選出しない際に誰も自力で加速できないことがあまりに気になったので、鋼テラス+アクロバットのツキを代わりに採用し、並びが完成した。

 

【個体紹介】

ドドゲザン@黒い眼鏡 テラス:妖 総大将

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・軸。バトン先としても強力である上に、非バトン先としても強力だったのでほとんど全ての試合で選出した。これはバトンにおいて大事な要素であると考えている。

 

・2回目のバトンは先制技などにより成立しないことが多い。

そのため、バトンに依存しない総大将+剣舞不意打ちのスイープ性能はこの構築に必要不可欠であった。

 

サーフゴー@風船 テラス:無

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・軸。カバルドンや、初手のクエスに対してトリックを打ってくるサフゴに対して守る→バトンすると試合を終わらせることが出来る。

 

・悪巧み+3wは受けを崩すのに非常に役に立った。ノーマルテラスはミラーやカミのシャドボを透かす上でとても役に立ったが、ドドゲザンがとても重かったため、格闘テラバにも一考の余地があった。

 

ハバタクカミ@眼鏡 テラス:妖

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・Sに振らないハバタクカミ。

臆病cぶっぱを僅かに超える火力を保持しつつ、厚い耐久振りによりビックリするほどの硬さをしていることから、対面の撃ち合いに非常に優れている。

・水テラスを躊躇した鉢巻イルカマンや、流行りだった初手の飛行テラバ+アンコールカイリュー、スカーフイダイナキバ、襷セグレイブなど、本来勝てるはずのない相手を咎めまくり、数多くの勝利に貢献してくれた。

 

 

エスパトラ@襷 テラス:妖

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・構築の軸。

数多くの試合に選出し、バトンを繋いで勝利に貢献してくれた。

・守る→リフレクター→守る→バトンで、事実上裏の剣舞や悪巧みまで保証しながら3加速する動きが強力で、システマチックに勝利を得られる試合もあった。

 

テツノカイナ@食べ残し テラス:水

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・バトンエース。申し分ない活躍を見せてくれた。全ての数値が満遍なく高く、水テラスの耐性を得ると剣舞+ドレパンで機動系ゾンビとなる。

 

・バトンしないルートを取る際でも、カイナ+サーフゴーと出すことでカバツキなどに対しては一方的にテンポを取る事が出来るため、素の数値の高さがよく活きるポケモンだった。

 

トドロクツキ@ブナジー テラス:鋼

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・鋼テラスアクロバットにより、相手の認識をズラした1ターンで勝負を決め切るツキ。

本来止まりやすかった「テツノツツミ」「セグレイブ」「神速カイリュー」「ハッサム」などに対して強く、使用感がとても良かった。

 

・アクロバットはテラスを切る前の誤認狙いだけでなく、テラスを切った後に繰り出される「イダイナキバ」「アラブルタケ」「ウルガモス」「ポイヒガッサ」「コノヨザル」「格闘テラスパトラ」「格闘テラスアマガ」「格闘テラスサーフゴー」などに対して強く、面白い型であると感じた。

 

・一般的なトドロクツキ入りの構築とかけ離れているため、副産物があった。

エスの型誤認や、鉢巻/スカーフのツキなどを警戒されていると感じることが多く、意図しない噛み合いを見せてくれていたことも良かった。

 

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