【結果】
TNスカーレット 最終19位-2182
TNスカーレット 最終29位-2158
【使用構築】
メイン
サブ
【コンセプト】
・エナジーハバタクカミを上から処理する。
・対面駒に積み技を採用し勝ち筋を広げる。
・数的不利を覆す強力な積み+回復。
【採用順】
↓
↓
↓
(画像は転寝みるく様の作品をお借りさせていただきました@komori541milk )
詳細は後述。
①カミラオスの並びに着目し、瞑想甘えるドレキス+雫剣舞で採用。
②ステロ撒きとしてディンルー。相性の良いゴツメカイリューと組ませ、サイクル下から水ラオスを通していく。
③サイクルに対しラオスとともに役割集中をかけてもらうためにオボン剣舞パオジアン。
④炎ポンの選出を牽制しつつ、受け/サイクル崩しと起点作成を担える岩オーガポン。
【個体紹介】
ハバタクカミ@ブーストエナジー テラス:妖
ドレインキッス/甘える/瞑想/ミストフィールド
臆病H228-B156-C116-D4-S4
(159-×-95-170-156-171)
・ノーマルテラスガチグマを瞑想+ドレキスで起点にできるようにHとCを最大限高く保つ。
・環境のカミが156と205しかいないため、前者を抜くことだけを考えている。
・フィールドはドラゴン技半減。稀に役に立つ。
参考:【ポケモンSV】 世界は可愛く出来ている 【S15最終37位/91位】|ひだかドラピオン
本構築のパオカミディンルーはひだかドラピオンさんの案です。
サブでは以下の型で運用。こちらも使用感は良かった。↓
臆病 H4-B108-C140-D4-S252
(131-×-89-173-156-205)
連撃ウーラオス@神秘の雫 テラス:水
意地っ張り H124-A252-B116-D12-S4
(191-200-135-×-82-118)
・水流でB4パオを確定一発。
・特化パオのテラバを68.8%で耐える。
・ミラー意識のS4振り。
参考:【s14】うんㄘブリブリブリジュラスタン(アシレーヌもいるよ!)【最終205位】 - 海のライオン
ディンルー@食べ残し テラス:毒
腕白 H212-A28-B116-D148-S4
(257-134-176-×-119-66)
・地震×2でB4パオを95.3%で二発。
・物理技を受ける機会が多いためそちらに硬め。
パオジアン@オボンのみ テラス:電
氷柱落とし/不意打ち/テラバースト/剣の舞
陽気 H132-A228-B4-D4-S140
(172-169-101-×-86-190)
・最速トドロクツキ抜き抜き。ミラー意識。パオを見て出せるように。
・特化グローブラオスの水流+アクジェを全て最高乱数以外耐える。
オーガポン@礎の面 テラス:岩
陽気 A252-B4-S252
(155-172-105-×-116-178)
・ミラー意識の最速。
・火力が足りないのでA振り切り。
カイリュー@ゴツゴツメット テラス:ノーマル
神速/地震/アンコール/羽休め
意地 H244-A252-B12
(197-204-117-×-120-100)
・ミラーで下からアンコールを押したいので無振り。個体値によって実数値を99にするアプローチも検討の余地がある。
・掛ける負荷を大きくするためにA特化。
サブでは以下の型で運用。対面選出時に初手で大きなアドバンテージを取ることができ、型自体の可能性は感じた。
しかし、コンセプトを破綻させているため今回の構築においては正しい判断ではなかったように感じる。
カイリュー@命の珠 テラス:鋼
無邪気 A44-C252-S212
(166-160-115-152-120-139)
・遅いオーガポンやウーラオスの上から技を打つためにs補正。速いチョッキランドも意識。
・命の珠の定数ダメージは痛いが、リーチが足りないため帯やラムでは採用意図を満たせない。
参考:【SV S14】天与呪縛カイリューライコ 最終100位/R2116 - 清い心を持ってポケモンバトルに臨むのです
【構築要点】
・ハバタクカミとウーラオスの親和性
・神秘の雫が為せること
・対面+積み
・岩オーガポンの魅力
<ハバタクカミとウーラオスの親和性>
・ハバタクカミは環境にいるポケモンの広くに弱点をつけるため、相手にテラスタルを切らせる能力が高い。
カミへの耐性テラスとして考えられるのがウーラオスやカイリューの鋼や毒テラスである。
このため、テラス後にこちらの水ラオスが一貫するようになることに着目した。
・しかし、この考えには問題がある。「カミがテラスタルを切らせたはいいが、カミ自体はそれによって倒される」という点だ。
ウーラオスは回復技がないからカイリューやウーラオスに後投げは厳しいし、カミもまた後投げからサイクルを形成する能力には長けていない。
・ここで、カミがテラスを切らせられる相手がウーラオスとカイリュー、どちらも物理アタッカーであることに気づく。
つまり、ハバタクカミで"甘える"を打ち込みつつ退場することでウーラオスの剣の舞に繋げ、カミを失うディスアドバンテージを太い勝ち筋に変換することが出来るのだ。
水流連打は確定急所技であり攻撃ダウンを無視する。しかし、水ラオスは元タイプで水流連打を半減できるため問題ない。
・また、どちらも非常に対面性能が高く、型の匿名性に優れている。
選出時に腐るということがほとんどないため、シンプルに対面選出として扱ってもいい。
これらの考えから、エナジー甘えるカミ+剣舞水ラオスの並びは非常に強力であると考えられる。
<神秘の雫が為せること>
・コンセプトにもある、「エナジーハバタクカミを上から縛る」ことが目的である。
・まず、スタンダードな構築におけるエナジーカミのSラインが最速に引き上げられてきていることに注目した。逆に遅いカミは図太いでHBに特化し先発などで出てくることが多い。
後発はCSベースやBSと見ていいだろう。
・また、そのテラスもステラやフェアリーが多く、水はやや減少傾向にあると感じた。
もちろん、上記のようにこちらのカミの展開により相手が先にテラスタルを切っていることもある。
つまり、環境的にウーラオスの剣舞アクジェを通しやすくなっている。
・ここで、神秘の雫が輝くという結論になる。
剣舞+水テラス+神秘の雫アクアジェットはH4-B252振りのカミに対し、確定1発を取ることが出来る。
補正無しだとこれはわずか12.5%の乱数でしか落とすことが出来ず、大きな差を見せている。
・また、耐久に厚めのパオジアンをステルスロックと絡めて剣舞テラスアクジェで落とすことが出来る。
剣舞に後投げされたドヒドイデに対して水流→水流と動くことで黒い霧を打たれた場合でも倒しきるなど、相手の想定を超えた火力を勝利に直接結び付けてくれる。
<対面+積み技>
対面選出はシンプルかつ強力な強さを持っているが、二つの問題点を有している。
・一つ目が数的不利を覆しづらいという点だ。1匹が1体を倒すという役割上、削りが足りず倒されてしまうとその不利を覆すことが難しい。
・二つ目はガチグマなどの鈍足高耐久対面ポケモンに非常に弱い点だ。
対面でガチグマを倒せるポケモンは非常に限られており、特にあくび+月の光型に対して対面構築は沈黙せざるを得ない。
これらを解決する。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
まず1つ目について、対面選出に強力な積み技を採用するというアプローチに思い至った。
参考:【S14最終5位】電撃ブリカミウーラ【ポケモンSV】 - すーけんのブログ2
自然に採用されるエナジーハバタクカミに甘えるを採用し、後続の積みに繋げる。
前述の通り、カミとラオスの補完の良さから自然に選出することが出来る。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
そして2つ目について。あくび型の流行を受け、当初はみがわり+竜舞カイリューを使用していた。
しかし終盤になるにつれ突撃チョッキ+ノーマルテラス型の復権などもみられ全対応が厳しかった。
・そこで、甘えるを採用したカミにそのまま瞑想とドレインキッスを採用することにした。
瞑想+ドレインキッスの対特殊性能は凄まじく、ノーマルテラスブラッドムーンを起点にしつつhpを高く保って突破できる唯一のポケモンである。
・物理には甘えるから雫ウーラオスの剣の舞に繋げ、特殊には瞑想ドレキスで莫大なアドバンテージを取る。この動きが非常に強力だった。剣の舞さえ詰めればガチグマはHBに特化していようとテラス水流で倒すことが出来る。
・しかしこれでは、対面ガチグマの欠伸に対して結局あまり解決になっていない。相手はあくびを入れてから裏に引けば解決してしまうし、さりとて身代わりや挑発では択を合わせ続けないと突破が難しい。
・そこで、あくびを見てから後出しすることが出来るミストフィールドを採用した。仕様上、眠気状態も遮断することが出来るため瞑想→あくびだったらフィールド、殴ってくるなら瞑想連打でガチグマへの全対応を図ることが出来る。
また、フィールドはウーラオスの積みに繋げる際にも役に立った。電磁波にストレスを抱えないことはこのプールにおいては重要な要素だと考えている。
・ドレインキッスがあまりにも強力であり、シャドーボールを打つ機会がなかった&サーフゴーが減少しており霊打点がないことにはあまり気にならなかった。もちろん炎ポンが非常に重たくなるため、そこは岩オーガポンの圧力を借りた。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
<岩オーガポンの魅力>
・頑丈+一貫性の高い岩技、補完に優れる草技を一致かつ高火力て扱えるこのポケモンは、その素早さと相まって対面選出に非常に組み込みやすい。
例えば、この構築で言うと初手水ラオスやパオジアン→後発にカミを置いてラストに岩ポンで詰めるような動きも強力だった。
・S110のアンコールによる起点作成能力もまた魅力的である。
神速が半減であるため神速に受け出してアンコール、ステルスロックに受け出してアンコールなど、立ち回りの幅を大きく広げてくれる。
・さらに、炎オーガポンに選出を強く躊躇わせることが出来る点が非常に魅力的だ。炎ポンはその範囲とテラス時の高火力によって受け出しが非常に難しく、展開次第では対応しきれない。
そこで岩ポンは、選出したらしたで腐らず、しないでも面倒な炎ポンの選出を強く押さえつけることが出来る点が素晴らしい。
・処理の難しい受けループに対しても、クレベースとヘイラッシャの両者に弱点をつきつつ、グライオン対面で叩き落とす→アンコールと動くことで展開を許さない。地割れ無効により行動回数を必ず1回は稼げる点も評価できる。
【選出パターン】
あくまで例です
基本形
・ディンルー+ハバタクカミ+ウーラオス
・ウーラオス+ハバタクカミ+岩オーガポン
カバやディンルー絡み
・岩オーガポン+ウーラオス+ハバタクカミ
対サイクル(ランドなど)
・ウーラオス+パオジアン+岩オーガポン
対カイリューイダイトウ
・パオジアン+岩オーガポン+ディンルー
【総括】
カミラオスオーガポンが強いだけの構築で、@3をきちんと纏められなかった。
最後の最後まで構築を決めきれないほど迷走していたので、上位との差は当然の結果だと感じている。
自分でもコンセプトを見失ってしまいパオジアンの選出率が爆増した結果、氷柱落としを外して最高地点からズルズル溶けていってしまった。補完は補完、理屈でポケモンがしたい。
また、月末にタスクを溜め込んでしまい終盤に備えての環境調査や考察が間に合わなかった。
この点でも、潜り方と時間の使い方に課題を見つけるシーズンだった。
ハバタクカミは非常に強力かつ好みな性能をしていたし、笑顔の絶えない最終日にしてくれた。
しかしムーンフォースやシャドーボールが欲しいシーンもとても多く、全対応することの難しさを改めて思い知った。
泣き言ばかり言ったものの、楽しかった。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
【感謝】
カミ、ディンルー、パオジアンを提案してくれたbavelさん
悩み、相談を聞き続けてくれたぼんこふ
勉強通話に付き合ってくれた方々