新年あけましておめでとうございます。
シーズン1お疲れ様でした!
【コンセプト】
・カイリューに対して強い軸を作る。
・個々の役割を明確にし、選出に曖昧な理由をつけない。
・汎用性を持ちつつ、相手視点の認識をズラすことができるポケモンを採用する。
【構築経緯】
1.するどいクチバシを持った飛行テラバカイリューが火力・範囲・詰め性能の全てにおいて強力だと考えました。
「舞った飛行テラバを耐える」はずのポケモンが後出しされるので、これを倒すことで一気に有利なゲームメイクを進めることが出来ます。
また、相手のカイリューの舞テラバを耐え、舞テラバで落とせるのでカイリューに強いポケモンとなっています。
よってこれを軸とし、残りの五体は取り巻きに欲しい要素として採用しました。
2.まず欲しい要素はステロです。ステロはテラバのリーチを伸ばすだけでなく、カイリューの「引かせる性能」を活かすことができます。
3.ステロはできるだけ初手で撒きたいので、挑発を絡めて安定した起点作りを行える「投げつけるステロコノヨザル」から展開することにしました。
4.ステロを撒いたあと、複数体のポケモンを削るために高耐久のポケモンであくびをしたいと考え、カイリューの苦手な数値受けにも強い地割れあくびヘイラッシャを採用。構築に天然が自然に入る点もグッドです。
5.この時点で基本選出が完成しました。
(サイズミスです)
ここで、アンコール舞カイリューやラウドボーンなどが重かったため、これに強い道連れアンコゲンガーがヘイラッシャと使い分けるための四枠目になりました。
アンコールで起点を作れるだけでなく、簡単に詰ませを行える点も強力です。
6.カイリューが厳しい相手に「セグレイブ」や「ラウドボーン」「キョジオーン」などが挙げられます。
これらに対して、カイリューを選出しないパターンの形成のために、鋼テラスの眼鏡サザンドラで試合を作ろうと考えました。
7.電気の一貫切りと、サイクル下でのガモスマスカーニャなどの対策コマとしてスカーフガブリアスをラストピースとしました。
地面テラススカーフ地震は、ドラパとの対面などで安定した強い行動になるなど、環境的にも強いポケモンでした。
【個体解説】
カイリュー@鋭いクチバシ テラス:飛行
H252-A44-B52-D4-S156 意地っ張り
198-176-122-×-121-120
テラバースト/りゅうのまい/羽休め/アンコール
積み詰ませの理想系のようなポケモンです。
ゴツメ型では火力がなく、2舞でも落としきれない相手が多い点や、ミラーの解決が難しいこと、ヘイラッシャに結局強くないところで悩んでいたところ、鋭いくちばしであればこれらを解決できることに気づき採用しました。
嘴を持つことによってかなりリーチが伸びます。具体的には竜舞テラバでステロ込みガブリアスやHBカイリューを高乱数(セグレイブは確定)で落とすことが出来たり、ラウドボーン・ヘイラッシャのような天然勢に対しても比較的強く出れるようになったりします。
嘴の所持によりロトムやサーフゴーもかなりゴリ押しが効きやすくなるため、展開構築においては非常に強力なアイテムでした。
テラス前提のポケモンであるにも関わらず、サザンドラに次いで二番目に選出し、軸に恥じない活躍をしてくれました。
コノヨザル@でんきだま やるき テラス:鋼
H252-B100-D156 慎重
217-135-113-×-143-110
憤怒の拳/ステルスロック/なげつける/挑発
ステロ撒きです。でんきだまで一体機能停止にさせつつ、ステロを撒いてカイリューの補助を行います。
電磁波でないことからサフゴとの対面も問題ないです。
挑発によりカバなどの隙を見せたくない相手に強いことから、ほぼ全ての構築に安定して初手で出すことが出来ます。
憤怒の火力が馬鹿にならないので、使い捨てるのではなく、裏に残すことで詰められる試合がいくつかありました。
ヘイラッシャ@食べ残し テラス:フェアリー
H252-B116-D140 腕白
257-120-165-×-103-55
ウェーブタックル/あくび/まもる/地割れ
癌。
ステロからのあくび要員として採用しました。
が、単体性能がかなり高く、想像以上の働きをしてくれた今回の影の立役者です。
あくび+守るによる回復が凄まじく、削った相手を時間をかけて3タテする姿を何度も見ることができました。
ウェーブタックルは、アクアブレイクを想定して立ち回る相手に想定外の削りを行うことが出来る上に、高すぎるhpのおかげで反動が全く気にならなかったので強い技であると感じました。
このポケモンがいることで、セグレイブ入りに対してもカイリューを積極的に投げることが出来るようになります。
地割れを採用しない理由を探しましたが、欠片も無かったため採用しました。
具体的には「相手の高耐久ポケモンを見た時、選出する理由になるから」です。ヘイラッシャやブラッキー相手に役割を持って選出できるのが良かった。
強かったです。
ゲンガー@気合の襷 テラス:ノーマル
cs-252 b-4 臆病
135-×-86-182-95-178
シャドーボール/ヘドロ爆弾/道連れ/アンコール
詰め要員。竜舞や羽休めに後投げからのアンコールや、そもそもの高いcとsを活かしたスイーパーとして幅広く活躍してくれました。
このポケモンは出した瞬間に勝ちが決まる場面があるほど、シーンによっては理不尽な強さを発揮します。
アンコ道連れにより、後述のサザンドラの初手テラスなどによって獲得した「数的有利を勝利に変換するコマ」です。
サザンドラ@こだわり眼鏡 テラス:鋼
H140-C196-S172 控えめ
185-×-110-187-110-140
悪の波動/流星群/ラスターカノン/火炎放射
サイクルパーツです。選出率が一番高かったです。
主にセグレイブ入りに対してエースになったり、キョジオーンの絡んだサイクルに対して通していくポケモンになります。
撃ち合いや受け出しの頻度がかなり多く耐久が欲しかったので、hpに大きく振りました。
この耐久の差で耐えきって勝てる試合がかなり多かったので正解であったように思います。
カイリューの苦手なロトム、サーフゴー、ヘイラッシャ、ラウドボーンに対して強く、削り性能が高いため、コノヨカイリューの三枠目として選出することも多かったです。
ガブリアス@拘りスカーフ テラス:地面
A252-S252-B4 意地っ張り
183-200-116-×-105-154
電気の一貫切りとスカーフ枠を兼ねての採用です。カイリュー入りに地震が押しづらいのが本当にネックです。
構築単位で厳しい鉢巻マスカーニャに初手投げの選択肢があったり、ラスイチに置いてのスカーフスイーパーとしての性能は弱くはなかったですが、ベストマッチではありませんでした。
瓦割りはテラスサザンに対しての打点であり、流星群以外のこだわりであれば対面で打ち勝てるので、打つ機会も多かったです。
【基本選出】
①コノヨ+カイリュー+ヘイラッシャ
(でかいのでコノヨザルは割愛)
ステロを撒いてあくびをしてカイリューでぶち抜きます。カイリューが全てを倒しきれなくても、削れた相手をヘイラッシャがスイープしてくれることもあり、信用できる選出です。
コノヨ絡みの全ての選出に言えますが、可能な限りコノヨは残しておくと立ち回りがぐっと楽になります。
②コノヨ+カイリュー+ゲンガー
(デカいので略)
ゲンガーの通りが良かったらする選出です。コノヨで盤面を整え、ゲンガーで削りつつアンコで起点を作ったり、そのまま詰めたりします。強力ですが、相手次第でゲンガーの仕事量が決まるので、慎重に行っていました。
(デカ略)
ロトム、ヘイラッシャ、ラウドボーンなどが見えたら行う選出です。コノヨで盤面を作り、サザンドラで削りつつカイリューを通して勝ちます。
また、サフゴに対してテラスを強要できる点から、こちらの後発カイリューが一方的にテラバを押し付けられる展開が強力であり、こちらも一定数行っていました。
④サザンドラ+ゲンガー+ヘイラッシャ
セグレイブ入りなどに対して、サザンドラをエースにする形で行う選出です。再戦などにも強く、飛行テラバカイリューをメタりにきた相手を鋼サザンとゲンガーで返り討ちにします。
鉢巻と思われるマスカーニャ入りや、初手の鉢巻ドラパ展開などの再戦に対して行う選出です。スカガブの奇襲で数的有利を取ってからのゲンガーは非常に強力でした。
しかし、ステロがないことからカイリューのパワーが落ちたり、ガブリアスが無防備になりやすいことからパワーは高いもののリスキーな選出ではあります。
感謝
最終日家に泊めてくれたたっつー
構築相談に乗ってくれたいっき