華氏451度

History is his story.

【SV S16最終30位】晴れ乞い少女は手を汚さない

【結果】

TN キャスター 最高最終2156 30位

TN スオウ 最高2155 最終2080 150位

 

【使用構築】

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・テラス択は等倍以上でダメージを与えようとするために発生する。ならば、最初から半減にされる前提で貫通してしまえばいい。

・選出択は全てのポケモンに対応しようとし、それが不可能であるために発生する。ならば、条件さえ揃えばそのまま勝利となる強力な積みエースを軸にすれば、択を解消し得る。

 

【コンセプト】
・強力な積みエースの採用により、選出択とテラス択を解消する。
・電磁波、つらら落とし、絶対零度に付き合わない。

・相手の予想を裏切り続ける。

 

【構築経緯】

①ステロ+晴れホムラが確率引っ掛けを拒否しつつ、テラス択を無視することができると考えここから組み始める。

(参考:【SV S15最終32位】手動晴れホムラ - ふかふかの深み)

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②始動役は原案ではエルフーンだったが、読まれやすさと相手にテラスを切らせる圧力、自身もアタッカーとなれる性能を評価してカミを採用。

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③相手のカミに対してどちらも後手を取ってしまうため、先に積みを展開してから相手のカミと対面したい。
そこでステロ撒きにテツノワダチを選択した。
カミに強いのは勿論、パオジアンの上から動くことでつらら怯みを拒否できる他、スケショカイリューにも対面で勝つことが出来る。

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④ギミックが三体で完結している。
逆に言うと三体で初めて成り立つため、晴れ+ホムラを出したくない時に一枠二枠変えたところで弱い選出になってしまう。


⑤そこで裏選出は全くベクトルの異なる投げ方にすることにした。

晴れホムラが出せない相手として考えられるのがヘイラッシャ、キョジオーン、カバルドン、ママングライなどのサイクル構築である。

⑥これらに刺さるシルクのスカーフノーマルガチグマを初手に置き、裏を対面選出で詰め切る事にした。

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・初手テラスと相性の良い襷イダイトウを組み込む。
また、相手の構築にカイリューがいない場合はステルスロックの必要が薄くなる。
このため、初手カミ→ホムラ→裏からのイダイトウという投げ方も強力であると考えた。

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・ガチグマ+イダイトウで投げた時の対面コマとして扱える&基本選出で面倒な炎ポンを抑制しつつ、高い対面性能を誇る岩オーガポンをラストピースとし、構築が完成した。

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(画像は転寝みるく様@komori541milk の作品を使わせていただいております)

 

【個体解説】
ウガツホムラ@ラムのみ テラス:炎

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陽気H4-A252-S252
(181-167-141-×-114-157)
大憤激/ニトロチャージ/竜の舞/朝の日差し

 

S:図太いカミやランドロスを意識して最速

A:Aブーストで採用しているため気兼ねなく振り切り

 

・竜の舞+晴れAブースト炎テラス大憤激で全てを一撃で落とし切る。
・この手の積みエースは高火力の先制技が問題となりがちだ。しかしウガツホムラは非常に高い耐久値により自然に回答となっていた点が強力だった。

 

・原案では木炭+素早さブーストだった。しかし絶妙に火力が足りない(ASウーラオスに対しても舞晴れテラス憤激が乱数)(舞わないとH振りガチグマに対して乱数)ことが気になった。

また、あくびガチグマに逆にイージーウィンを狙えること、大憤激の混乱自傷による負け筋を消せることを評価してAブースト+ラムのみでの採用。

ラムで拾う試合は数多く、Aブーストの火力に助けられて舞わない展開も作りやすかったので、これが正解だったように思う。


ニトロチャージは攻撃しながらすばやさを上昇させられるため、舞わない選択を取れることで相手の対面選出に対して強くなる。舞わなくてもH振りガチグマ程度であれば確定を取ることができる。

他にも起点回避の岩石封じや凍える風へのカウンターとなり、非常に良く刺さった。

 

ハバタクカミ@熱い岩 テラス:電気

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臆病H244-B204-C4-D52-S4
(161-×-101-156-162-171)

ムーンフォース/挑発/日本晴れ/置き土産


HB-特化水ウーラオスの水流連打×2とアクアジェットを確定耐え
HD-C実数値198アカツキガチグマのノーマルテラスブラッドムーン+しんくうはを確定耐え
S-最速イーユイ抜きをするためにS補正

 

・晴れ始動役兼起点作りであり、ワダチが対面的な動きで数的有利を取った後にはアタッカーとなって相手を崩しにかかる。
・高い特攻のおかげでテラスを切らせる力が高く、ウガツホムラの一貫を作る上で重要な働きをしてくれた。
特に、ウガツホムラが舞わないと貫けないカイリューやウーラオスに対して強い点が素晴らしい。

・置き土産による自主退場は警戒されづらく、交代を繰り返してターンを稼ぐ相手に刺さった。

・ハバタクカミはできることがあまりに多く、開拓のしがいがあって面白い。

 

テツノワダチ@ブーストエナジー テラス:草

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陽気H156-A204-S148

(185-158-140-×-90-159)

テラバースト/アイアンヘッド/アイススピナー/ステルスロック

 

HB-特化パオの聖剣+礫確定耐え

S-最速スカーフランド抜き抜き(HBカミを意識)

 

・本構築で最も強いポケモン。パオカミラオスカイリューに強く、アイアンヘッドの追加効果も併せて2タテ3タテを量産した。
・ステロ撒きであり、数多くの試合で先発を担う。

カイリュー、カミ、パオに強く対面的に動かして、ホムラが舞わずに勝てる状況を作り出すことにも貢献した。
・パオジアンに対してアイへ→ステロと安定した行動ができる点、スケショカイリューに強い点、対処の難しいエナジーカミに強い点など、代替不可能な性能をしていた。

地震を打つ機会がなかったため、水ラオスを意識して草テラバを採用したところ、非常に刺さりが良かった。対面剣の舞から入られ、無償突破することもしばしば。

ガチグマがいない構築に対してはワダチの初手テラス+イダイトウ+岩オーガポンのような対面選出も行うことが出来た。

・カミ+カイリューのいる構築に対しては無理に対面突破をせず、相手の積みは牽制しつつもステルスロックを撒いて倒されることを最優先とする。
・上から見ると肉寿司。

 

暁ガチグマ@シルクのスカーフ テラス:ノーマル

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控えめ H100-B28-C236-D4-S140

(201-×-144-203-86-90)

HB-陽気鉢巻水ラオスの水流連打確定耐え、意地水テラス水流を62.5%耐え

HD-臆病C252眼鏡カミのムンフォを81.3%耐え

C-テラスブラムで213-86チョッキガチグマを62.5%の乱数

S-実数値88のチョッキガチグマ抜き抜き

 

・裏選出の核。ワダチカミホムラで相手が難しい構築に強く、シルクのスカーフのケアの難しさが光ることが多かった。
・Sラインは相手のガチグマに抜かれる度に上げていった結果、90となった。この実数値にしてからミラーで上を取られることは一度もなかった。
・ノーマルテラス+シルクのスカーフブラッドムーンはHD特化コータス、215-119までのカバルドン、H振りのコノヨザルまでを確定に取る事が出来、一ターン目で試合を終わらせてしまうことも少なくなかった。

 

イダイトウ@気合いの襷 テラス:地面

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意地っ張りA252-S252-B4
195-180-95-×-85-130
お墓参り/ウェーブタックル/アクアジェット/みがわり


・対面選出における襷枠であり、有象無象の構築に対して無類の強さを誇る。
ステルスロック不要の構築に対してカミ→ホムラと動き、相手に甚大な削りを入れてからラスイチのイダイトウという動きも強力だった。

・投げる構築がママンボウやヘイラッシャであったため身代わりを採用している。

当然役立つことはあったが、高速移動がないことでグライオンのまもみがに嵌められる展開があったり、移動で捲れるゲームがあったりしたため、高速移動にすべきだったと後悔している。

・テラスタルはタケルライコや電気パオジアンを意識して地面。苦手とする対ライコにおいてゲームエンド級の勝ち筋となれる点は評価に値する。

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・非常に強力な反面、展開を予測して選出やプレイを行わないと即負けに繋がることが多く、見た目以上に繊細なポケモンであると感じた。

 

オーガポン@礎の面

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陽気 A220-D36-S252

(155-168-104-×-121-178)

棍棒/パワーウィップ/馬鹿力/アンコール

HD-実数値198ガチグマのノーマルテラスブラッドムーン+しんくうはを有利乱数で耐え

4振りハバタクカミのムーンフォースを8割弱で2耐え

 

・対面選出の際に前から置いても後ろから置いても強く、相手の展開の阻害も行え、積みの展開に添えることもできる構築の補完枠。

・ステロの必要が無い時は初手から投げ、裏のカミホムラが動きやすいように盤面を荒らすことを目論んだ。

・技構成が一点読みされやすいポケモンであると感じたため、叩き落とすの枠を対鋼を厚く見て馬鹿力で採用。結果、安定択と考えて行われる鋼テラスに裏目を付けられたり、ブリジュラスに対しても選出を躊躇しなかったりと可能性を感じさせてくれる技だった。

 

【選出】

①ワダチ+カミ+ホムラ

・BIG7系に。カイリューがいるかつホムラを出す場合はワダチの選出が確定となる。

・基本的にワダチはステロを撒きつつ相手のカミを盤面に着地させない状態で落とされる動きをしたい。無理に数的有利を取ってしまうとSの速いエナジーカミに裏まで倒されてしまうためである。

②ガチグマ+岩ポン+イダイトウ

・裏選出。表で勝てないカバルドンドヒドイデ、ヘイラッシャ、ママンボウ+オーロンゲなどに繰り出す。

・キョジオーンやタケルライコはホムラで貫けることもあるため、取り巻き次第で判断していた。

③カミ+ホムラ+イダイトウ

・晴れ展開の亜系。カイリュー不在の構築に対して晴れホムラで甚大な被害を与えつつ、残った相手をイダイトウでスイープする。

熱い岩日本晴れとアクアジェットの相性が悪いため、ホムラの日差しでターン管理を行う。

 

【重いポケモン

オオニューラ

 

・とても辛い。ワダチでステルスロックを撒いて退場しつつ、カミを死に出しして日本晴れ→ムーンフォースと動き襷を削ってホムラに託す。

この時、カミがフェイタル眠りや麻痺を引くと一気に不利な展開となる。

・ラムのみのおかげで捲ることもあったが、攻撃の実数値がそもそも高いためホムラも大幅に削られてしまい、厳しい相手だった。

 

 

タケルライコ

ステルスロックと+1晴れ炎テラス活性大憤激で耐久にそれなりに厚めの個体も貫通するが、テラスによってドラゴンタイプを失う&相手のcを上昇させてしまうため迅雷がとても痛い。

・展開次第では勝てるが、裏選出でも相性はあまり良くないので難しい相手だった。

 

キョジオーン

・炎半減なので辛い。鉢巻ウーラオスの同居が過ってガチグマも投げづらい。

・ワダチで初手の水ラオスを倒してから、敢えて技構成を全て開示し地震がないことを伝える。

これによってキョジオーンにテラスを切ってもらいカミホムラを通して、辛くも掴んでいた。

 

【総括】

シーズン16お疲れ様でした。月初から晴れホムラに惚れ込み、ひたすら掘り下げてきたので完走することが出来て嬉しいです。

構築の関係もあって久々に匿名でないtnを使ったのですが、これはこれで楽しかった。データベースに自分の好きな名前あるとテンション上がりますね。

 

[Fate/Grand Order] アルトリア・キャスター 宝具BGM “星の生まれる刻” [きみをいだく希望の星 / 真円集う約束の星] Artoria Caster NP theme OST - YouTube