華氏451度

History is his story.

【SV S21 最終76位】G線上の魔王

【結果】

TN フェルマータ 最終76位

【使用構築】

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【構築経緯】

⑴ 

各伝説ごとに構築が体系化してきていることに注目した。簡単な例であればミライドン+オオニューラであればミライはチョッキが濃厚である。

黒バド+ヌメルゴン(翡翠)であれば黒バドは眼鏡と見て相違ないだろう、等。

実際にそれらを使用している際、持ち物を読まれている感触があったため「ズラし」が有効に働くのではないかと考えた。

見せ合い段階において、その想定される型により最も被選出が変わるポケモンと言えば「黒バドレックス」であろう。

スタンダードな組まれ方(ディンカイバラオス…など)をしている場合。

壁構築(ワダチロンゲバド…など)。

そして前述、ヌメルゴンなどが入った異端寄りのサイクル構築。

それぞれにおいて相手のバドレックスへの対処は異なる。そこで、「スタンダードな構成」を見せながら壁バドを展開することが出来れば一方的なゲームを作れるのではないかと考えた。

ステロは全てに対して行動保証を持つオボンディンルーに一任することが出来た。

しかし問題は壁役である。両壁を覚えるポケモンのほぼ全てを試したが、やはり見た目に違和感が出てくる。

またいかに壁があるとはいえ、バドが「高速移動」と「悪巧み」の両立をしなければゲームにならないことも苦しく感じる。

そこで、壁にこだわらず「デバフ」という見地に立ってみる。デバフ持ち(カミやイーユイ)であれば構築の見た目も妙なことにしなくて済むし、何より削る性能が高い。よって、バドが無理に「悪巧み」をする必要を無くすことが出来る。

となれば積む技は高速移動のみでゲームを進められるのではないかと思考を進めた。

⑷ステロ→置き土産のどちらか→バド を基本選出とした。

残りの枠にはメタモンに対し攻めの姿勢を崩さないノマテラ竜舞カイリューと、テラパゴス・白バド・受けループを強く意識してハチマキ水ラオスを採用し構築が完成した。

 

【個体紹介】

バドレックス@ラムのみ テラスタイプ:妖

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アストラルビット/ドレインキッス/高速移動/悪巧み

H124-B108-C252-D4-S20 控えめ

(191-×-114-238-121-173)

 

・ステロ+1段階上昇アストラルビットで195-136ザシアン、207-136ミライドンが81.2%で乱数1発

・131-140イーユイがステロ+まきびし+1段階上昇テラスドレインキッスで確定1発

 

魔王。高速移動を積み、あらゆるエナジーやスカーフを上から縛る。C実数値238から放たれるテラスドレインキッスによる高いサステイン性能と黒の嘶きによる拒否のできない全抜き性能は目を見張るものがある。悪巧みを覚えるので受けサイクルにも強い。伝説としての貫禄を見せつけてくれた。

 

カミやイーユイのテラス要求性能が高く、予めテラスを切られる展開が多かったことからノーマルテラスに怯える展開は一度も起こらなかった。

 

ディンルー@オボンのみ テラス:ゴースト

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地震⇔しっぺ返し/ステルスロック/まきびし/吹き飛ばし

H212-A4-B116-D148-S28 腕白

(257-131-176-×-119-69)

・パオのつらら×2をオボン込みで最高乱数×2以外耐え

・コライドンの特化鼓動インファを確定耐え

 

初手役。頭抜けた耐久値による行動保証でステルスロックを展開する。まきびし、吹き飛ばしにより受けサイクルに強い。

 

ディンルーにテラスを切ることはほぼないのでゴーストを選択。バインド技、ゴチルゼルを抜けることが出来る。ディンにテラスを切る=バドにテラスが要らない=相手がゴースト打点を有していない、とも考えられるのでゴーストテラスを弱点がひとつしかない耐性テラスとして扱うことも可能である。

結局切ることはなかったが、渦カイリューゴチルゼルに臆することなく選出することが出来たのは良かった。

 

ハバタクカミ@気合いの襷 テラスタイプ:ステラ

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ムーンフォース/たたりめ/でんじは/置き土産

臆病H4-C252-S252(131-×-75-187-155-205)

 

第一のメメント。起点作り&対面役。ミライドン、コライドンに対してマウントを取りやすく使用感が良かった。電磁波はコライドンへの切り返しとして採用したが、要所要所で外しそのまま負けに繋がった。

命中90の技を軸に据えることは構築の完成度を妨げると感じた。

 

イーユイ@拘りスカーフ テラスタイプ:炎

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オーバーヒート/あくのはどう/鬼火/置き土産

H148-B4-C116-D4-S236 控えめ

(149-×-101-187-141-150)

 

第二のメメント。黒バドとザシアンにはこちらを選出する。スカーフ鬼火によりパオジアンなどにマウントを取る予定だったが、打つ機会には恵まれず、むしろ放射がないことで安定しなかったため変更の余地がある。

炎テラス+オーバーヒートで耐久振りの黒バドも仕留め切る事ができるので、テラスタルを使用することは多かった。

 

カイリュー@ダイス テラスタイプ:ノーマル

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神速/地震/スケイルショット/りゅうのまい

意地 H4-A252-S252(167-204-115-×-120-132)

 

メタモンへの切り返し、カイオーガへの初手役。ノマテラ竜舞神速であることで役割を果たせていたので、舞のバリューを引き上げるスケイルショット採用。拘りハチマキでも良かったかもしれない。

 

ラオス@拘り鉢巻 テラスタイプ:水

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水流連打/インファイト/とんぼ返り/アクアジェット

H28-A252-B36-D12-S180 意地っ張り

(179-200-125-×-82-140)

・特化コライドンの晴れ下インファイト確定耐え

受け崩し。バド+カイリュー+ラオスの並びでスタン構築に寄せる意味合いもあったので採用自体は正しかったように感じる。

しかし、行動保証がないポケモンであり、構築のコンセプトとも噛み合っているわけではないので崩し特化の構成でも良かったかもしれない。受けには当たらなかったが、メタモン+コライドンに1度だけ選出した。

 

【選出】

vsコライドン

ディン+カミ+バド

 

vsミライドン

ディン+カミ+バド

 

vs黒バド

ディン+イーユイ+バド

 

vsザシアン

ディン+イーユイ+バド

 

vs受けループ

ディン+水ラオス+バド

 

vsテラパゴス

型次第 ラオス、バド、ディンルーから2-3体

 

vsルギア

ラオス+バド+カミ

 

vsカイオーガ

カイリュー+バド+カミ

 

その他臨機応変に。メタモンが見えたらバドはカイリューとセットで投げなければならない。

 

【総括】

0時過ぎに1桁になった後眠気によるプレミで溶かしてしまい、仮眠を取ろうとしたところそのまま最後まで寝続けてしまった。構築に自信があったので挑戦することすらできなかったのが本当に悔しい。

8月終盤は明らかな心身の不調を感じており、体調管理能力もこのゲームで勝つために必要なスキルであると再確認した。

 

1ヶ月をポケモンに捧げることは苦しい。特に結果の出なかったシーズンほどそれを強く感じる。最近は全く思うような結果が出ない。まだ自分がこのゲームを好きでいれるうちに目標を達成したい。

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