S7お疲れ様でした!
かねてより目標としていた最終二桁前半・2ROM2桁を獲ることができ、確かな達成感を感じております。
本構築は、
「汎用性を損なわずに環境へのメタを貼る」「常に明確な勝ち筋をもって試合をする」
をコンセプトに組みました。
並びはこちら。
TN:クラリス 最終34位
TN:未必の恋 最終86位
❶構築経緯
❷個体紹介
❸選出
❹総括
の順で記します。
(以下❹まで常態)
❶【構築経緯】
<軸の決定>
鉢巻ゴリランダー+ガオガエンという並びから組み始めた。
グラスメイカー+鉢巻による高火力の押しつけとグラススライダーによるスイープを、ガオガエンの対面操作によって実行するという並びである。
物理特殊両方にクッションをさせるためにガオガエンはチョッキで採用。
さて、この二枚はダイマックスを切らずに強い並びである。相性の良い保管枠としては水タイプのダイマエースが挙げられる。
今回は命の珠・自過剰ギャラドスに大文字を入れた型を採用した。
理由は三つ。
①ダイマックスを切った際の抜き性能が非常に高く、ガオガエンの後攻とんぼ・ゴリランダーのドラムアタックと合わせて勝利への計算が立てやすい。
②環境にはエスバメタとして威嚇ギャラドスが蔓延っており、自過剰は選出段階において警戒されづらく・止められにくい。
③急増していたドヒドナットに対して、相手が見えない勝ち筋を用意出来る。
①について:
今期はエースバーン・ゴリランダーの登場により環境が大きく変化していた。
以上は、どこからどのような技が飛んでくるのかわからないことを意味するため、長くサイクルを行うのは負け筋に繋がりやすいと判断した。
②③について:
威嚇ギャラドスは瞬間火力が劣る。そして水・飛の2ウェポンが多い。
そして、相手視点でこの構築は「ガエン・ゴリラと組んでいるから威嚇」と見えやすい。
このため、対策として相手が出したドヒドやナット等を狩り返すことが出来る。役割の対象をズラすということになる。
さらに、構築に炎タイプを二体採用することで、ナットレイ+炎技受け(≒ドヒド)の選出を強要させた。
具体的なデータとして示す。
統計をとっていた124対戦のうち、ドヒドナットは16構築に存在した。このうち、選出の内訳は以下の通りである。
・ドヒド+ナットが選出された 12/16
・ドヒドのみが選出された 2/16
・ナットレイのみが選出された 3/16
・どちらも選出されなかった 1/16
そして、どちらも選出された試合は12試合のうち11試合で勝利を収めている。
(うち一試合はラプラスの切り零度で即降参を頂いたため、実際のギャラドスの貢献度は10/11ではあるが)
このように、役割対象をズラすことで拾えた試合はとても多い。
ゴリランダーの台頭により水タイプは多く姿を消していたことから、パワーウィップの必要性が薄れていたこともあり、大文字採用に踏み切った。
<もう一つのダイマ>
このため、水dm要因としての役割を持ち、高い対面性能を有しながらこれらに強いラプラスを採用した。
ギャラドスをダイサンダーでワンキルするために持ち物は帯。ドヒドやドラパ
、パッチラゴンなどにも想定外の火力を押し付けられる。
<補完枠>
ここまでで
・パッチラゴン
・エースバーン
・裏からの自過剰ギャラ
・相手の初手襷エスバ
が重く、ダイマせずに切り返せる枠を検討した。
結果
・HBオボン岩石カバルドン
・襷カウンターエースバーン
を採用することになった。
カバルドンは圧力が高く、初手の襷エスバやドリュウズを牽制し、初手を読みやすく出来る。
岩石封じはカバを倒しに来るラムビルド飛び跳ねるエースバーンを倒したり、挑発ギャラ相手に打ち続けることで起点回避になれる技として採用した。
エースバーンは非ダイマにおいてダイマを切り替えせる対面性能の高い襷枠として運用した。ストッパーにもスイーパーにも使える。
こうして完成したのが以下の並びになる。
ゴリランダー@鉢巻
ガエン@チョッキ
ギャラドス@珠
カバルドン@オボン
エースバーン@襷
ラプラス@帯
個体紹介に移る。
❷【個体紹介】
取った統計
選出率:201試合
ダイマックスを使用した試合:197試合
ゴリランダー@鉢巻
特性:グラスメイカー
意地っ張り H140-A204-S164
実数値 193-188-110-×-90-126
グラスラ/ドラム/ウドハン/馬鹿力
調整意図
HP 16n+1(Gfの回復効率意識)
S ランク-1の最速エスバ抜き
A 残り 出来るだけ高く
構築の軸。グラスヒールのグラス。
技構成は採用理由のグラスラ、反動無しで対面的に使いやすくなりギャラの起点を作れるドラム、ダイマラプラスなどを吹き飛ばせるウドハン。
ナットレイやガエンに交代読みで打て、ナックル媒体の馬鹿力で完結。
耐久に少し振るだけで多くの攻撃を耐えるようになり、攻撃を耐えるということはダメージを二倍に出来ることに等しいため、hpに振った。
いかに出し負けを恐れずに投げられるかか鍵に感じる。
調整はくみひもくんと一緒に考えたもの。ありがとう。
選出率 1位(161/201)
ダイマ率 4位(5/197)
ガオガエン@突撃チョッキ
特性:威嚇
意地っ張り H244-A172-B92
実数値
201-172-122-×-110(165)-79(s個体値28〜29)
フレドラ/DDラリアット/雷パンチ/蜻蛉返り
調整意図
HD:特化キッスのジェット確定三発
≒特化スピンロトムのジェットサンダー確定耐え
HB:珠アイアントのダイロックを威嚇込みで確定耐え
残り A
構築の軸。グラスヒールのヒール。
最初はフィラで採用していたが、型の少なさが処理ルートを相手に確立させやすく、ダイマを切った時の性能が高くなかったため、チョッキにしてみた所上手くハマった。
物理特殊ともにそこそこ硬めで、構築上重く見えるハズのスピンロトムにダイマを合わせて逆に倒しに行くことが出来るHAb。
技構成は採用理由のとんぼ、一致×2、重めのギャラを誤魔化せる雷パンチで完結。
うっぷんばらしはドラパへの乱数が怪しくなるのでナシ。
Sはアシレーヌの下からとんぼ出来る実数値79。
サブロムはHDピクシーと入れ替えて使っていた。ガエンの方が勝率は良かった。
ダイマ適正のある型にしたため、ゴリラガエン+エースバーンorカバなどの選出もしやすく、便利だった。
選出率 3位(101/201)
ダイマ率 2位(37/193)
ギャラドス@命の珠
やんちゃ
特性:自信過剰
実数値
170-194-99-85-108-129
A252 C36 S220
滝登り/飛び跳ねる/大文字/地震
調整意図
C:大文字ベースのダイバーンでH252D4ナットレイが81.3%の高乱数一発。
S:準速75族抜きキッス抜き
A:特化
構築の軸。水龍。
ガエンの対面操作から有利対面でジェットを打って試合を終わらせに行く。ドラムのsダウンとも好相性。
ドヒドナット
ドヒドクレベ
カバナット
への勝率を飛躍的に挙げてくれた立役者。
襷カウンターをしに来たエースバーンをバーン→ジェットで役割遂行させないのもとても強かった。
S4で初めて最終2桁に載せた時の軸ポケモンであり、強い思い入れがあった。節目のシーズン、最後にこのポケモンを使えてよかった。
技構成を提案してくれた虫コロリくん、本当にありがとう。
選出率 2位(120/201)
ダイマ率 1位 (116/197)
ラプラス@達人の帯
特性:シェルアーマー
控えめ H140-B92-C252-D4-s20
実数値 223-×-112-150-116-83
アリア/フリドラ/雷/零度
調整意図
Hb:鉢巻ダルマの馬鹿力耐え
S:ミラーやピクシーバンギ意識
C:特化
もう一つの水龍。帯の火力は想定されづらく、あまたのドヒドやギャラを葬った。
零度は礫と選択だが、今回はふたつの理由から零度にしている。
・構築上重い天然ピクシーや鈍いカビゴンに対して試行回数を多く稼げること。
・連打により積みや回復を咎められること。
(相手が嫌がって早く倒そうとしてくる)
後者について。
例えばビルドアマガが羽休めをせずにダイマして突っ込んでくることでエスバのカウンター圏内から外れなかったり、ナットレイが草技でラプラスを倒してくれたりということが挙げられる。
ドヒドナットはギャラで見れる。しかし、降臨の前にステロやヤドリギで荒らされたくはない。
零度をチラつかせることでこれを咎めることが出来る。1回零度を見せた後はフリドラを連打する。(倒してしまうとAが上がらないため)
調整はギンさんからのいただきもの。めちゃくちゃ強かったです。ありがとう。
選出率 6位(59/201)
ダイマ率 3位(35/197)
エースバーン@襷
特性:リベロ
意地っ張り AS252 B4
実数値 155-188-96-×-95-171
アイへ/カウンター/不意打ち/挑発(膝)
スイーパー、かつストッパー。膝は打つ相手が少なかったので挑発と選択。メインでは挑発で使用していた。
構築上重いゴチルゼルに対してTODをしかけることで回答としていた。数的有利を取ってから挑発→カウンターを押し続けることでアシストパワーを無効化できる。
ドヒドを縛ってからギャラで殴ったり、威嚇竜舞ギャラを無理やり殴らせて処理するなど、幅広く勝ち筋を拾いやすかった。
ウォール媒体が偉く、ナックル→ナックル→ウォール→不意打ちでドラパをグラスラ圏内に押し込んだ試合も数試合。
提案してくれた虫コロリくんに感謝。
選出率 5位(71/201)
ダイマ率 5位(4/197)
カバルドン@オボンのみ
特性:砂起こし
腕白 H252 B252 S4
実数値 215-132-187-×-92-68
岩石封じ/地震/ステロ/あくび
調整意図
HB:できるだけ硬く
S:岩石封じ一回で4振り80属抜き(バルジ、ミロカロス)
パッチ受け。ステロ撒き。選出誘導要因。めばちさんから頂いた色違い個体を使用した。
岩石封じがとにかく強く、挑発から入る威嚇ギャラや、ラムビルド飛び跳ねるでカバに打ち勝とうとするエースバーン等を咎めていた。
ギャラの自過剰との相性も良い。
岩石封じのアイディアを下さったギンさんに感謝。
選出率 4位(91/201)
ダイマ率 6位(0/197)
❸【基本選出】
++
基本選出。ゴリラでサイクルに負荷を与え、ガエンで対面操作をする。
ギャラが受からないことを確信してからギャラを通す。
グラスフィールドでガエンの場持ちがとても良い。
殆ど五分以上の試合にはなる。
氷の一貫が良く、ギャラの通りが悪い時の選出。ラプラスの高火力で殴りつつ、相手のダイマをエスバやガエンやカバで切り返してゴリラでスイープする。
++
ドヒドナット構築に投げる。ナットレイをギャラのバーンでしばければほとんど勝ち。一度零度を見せてからフリドラを連打することでミミやドヒド引きもケアできる。
ダイマしたギャラを下げることを恐れないことが重要だった。
❹【総括】
S7お疲れ様でした!