風が吹いた。 君の髪が揺れて、白い頬が顕わになる。 僕は君から顔を背ける。 この高なった鼓動を聞かれないように。 「危ないよ、りたくん」 突然手を引かれる。 どうやら車道の方にはみ出していたらしい。 礼を言う僕と、笑う君。 切れ長の目元は崩れても…
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